48、カリム・フラムの自室 ページ1
「あっ、おい！」
ジュッという音がしたので咄嗟にそっちを向くと、アーサーさんがプラ板で作ったミニエクスカリバーで鍵付きの引き出しを壊すところだった。
いや…いいんですか鍵壊しちゃって…
2人の元に歩み寄ると、シンラさんが引き出しを開けた。
すると中から出てきたのは…
『これは…』
小瓶に入った赤色の蟲だった。
んー…火華大隊長の資料に載っていた蟲がコイツ？
なんだか見覚えがあるような、ないような…。
「こんなもんで焔人が作れんのか？」
「…決まりだ。犯人は“カリム・フラム“！！」
その時、バァンと勢いよくドアが開いた。
入ってきたのは長身で青髪のローブの男、
(ご本人登場しちゃった！？)
私の中でクラスのボッチタイプ、カリム中隊長である
「その蟲みてぇな蟲は俺がわざとそこに置いた。路地裏でお前らの様子がおかしかったんで試させてもらった」
なんと…よく頭の回る中隊長だこと。
にしても、どうする？この状況？
「…やっぱり第八もその蟲みてぇな蟲を追ってきたようだな？」
第八“も“？
「どういうことだ？」
カリム中隊長はどかっとベットに腰掛ける。
どうして第八が蟲を追ってきたと言い切れるの？
「俺もその蟲の持ち主を追ってんだよ。机の鍵を壊してやがんだ。偶然とは言わせねえ」
「…そうか仲間か」
「信用出来るか！」
ですよね…明らかに怪しいですもん。
「犯人を見たんだろ？俺にピンポイントで疑いをかけてくる辺り…このローブを着た奴か」
「ーッ！」
…この人、鋭い。
「そうなんだな？俺はやっちゃいない。そして、あの時ローブを着た人間は俺以外に1人だけ…｣
「…烈火 星宮…！！」
烈火…あぁ、あの赤髪で熱血の中隊長！！
…一見いい人そうだったけどなぁ。
でも、【人は見た目によらない】っていいますしね…
「… 2ヶ月前に子供達が集団で燃える事件があった、あまりに不自然…俺が蟲を見つけたのはその時だ…｣
子供が集団で…あ、なんかニュースでやってたなぁ。
確か火華大隊長やシスターの居た修道院もそんな感じ
じゃなかったっけ？
にしても、なんで子供なんでしょう？
まさか烈火中隊長は…ロリコンとか……(おい)
という冗談は置いておいて。
続く (更新停止中)
お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ろーるキャベツ☆ | 作成日時：2020年8月18日 13時
