4、騎士王のご登場です ページ6
天気の良い今日の昼下がり。
私はマキさんとシスターに誘われて、屋上に来ていた
ここの屋上は日当たりがよく、気を抜いたら寝てしまいそうだ。めちゃ、快適…
だが今からマキさんが能力を見せてくれるそうなので我慢する。
「おいで、プスプス」
マキさんが炎に呼びかけると、ユラユラと燃えていたはずの炎が可愛らしく丸まって浮いた。
プスプスというそうだ。
『わぁ』
眠気なんて忘れて、私はプスプスを軽く突っついた。
当のプスプスは「プス〜」と大人しく突つかれている。これぞ癒しだわぁ〜…
「やっぱりマキさん凄いです。自由自在に炎を操って!」
シスターが感嘆の声を上げる。
「そんなことないですよ。私は第二世代ですから…アオちゃんやシンラのような第三世代と違って、火を起こすのに着火剤が必要ですし…」
そう言って先ほど炎を起こすために使ったマッチを見たマキさん。
…いや、待てよ。
『それって私が火を起こしたら解決なのでは?』
そう言って指先にボッと火を灯す。
「それをもっと早く言って…」
『ですよねー』
プスプスを指で弄びながらマキさんに苦笑いで返した瞬間、ものすごい音が響いて、誰かが転がり込んできた。
…いや、誰!?
シンラさんと(名前で呼ぶことにしました。長いので)…そっちの金髪に碧眼の人は誰さ?
「今日こそ決着をつけてやるぜ」
「俺とお前の火力の違いを教えてやろう」
2人が仲が悪いのか、取っ組み合っている。
そして金髪の人が取り出したのは、刀身のない柄だけの刀。
…いや、誰!?(2回目)
「…どちら様でしょうか?」
恐る恐るといった感じでシスターが金髪の人に聞く。
するとバッとこちらを振り向いた金髪さん。
私何かした!?と身構えたけど、攻撃はこない。
「俺の名はアーサー・ボイル。騎士王だ」
いやいや騎士王って何。
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ろーるキャベツ☆(プロフ) - 続編行きます! (2020年8月18日 13時) (レス) id: f315a783e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ろーるキャベツ☆ | 作成日時:2020年7月22日 19時