27、性格変わるな… ページ29
大きく返事をしてシンラさんと私は飛び立った。
…のだけど
『…遅いですシンラさん』
「っな!!そりゃ人乗せてんだから当たり前だろ!乗せてもらって文句言うなよな」
…それもそうか
というかさっきはもっと遅かったな…重いから?
『…なら、火力を上げりゃいいでしょう』
「はぁ?どうやっ…てぇぇぇえ!?!?」
私がそう言って、後ろを見た瞬間、
シンラさんの炎の火力が何倍にも上がり、
それと同時に速度も倍加した。
「ちょ、ま、これ速すぎっ…!!!
危ねえ…!!!」
『すみません今なんて!?全く聞こえないです!!!』
「ぁぁぁぁあ、もう!!」
東京の上空にシンラさんの怒号が響いた。
うるさいです、はい。
あ、シンラさんに何をしたかって?
簡単な事ですよ〜。シンラさんの足に私の炎を発火してくっつけたんです。
するとあらビックリ。炎の火力が2人分になりました!
えっと、スピードは大きく変わりましたが、コントロールはそのままシンラさんにかかっているので結構ヤバイです。
落ちます。ぶつかります。死にたくないです。
てなわけで、
『頑張れーシンラさーん!』
「はああああああぁぁぁぁ!?」
この時、シンラは思った。
(アオイって、出動になると性格変わるな…)
…と。
ー ー ー
街に突如現れた焔ビトに、人々は恐怖に染まった顔をした。平和だった空間が悲鳴で溢れる。
「ココハマルデ玩具箱ダナァ。ドイツデ遊ンデヤルカ」
『シンラさん!』
「ん、おわっ!」
焔人を確認した私はシンラさんの火力を元に戻し、背中から飛び降りた。
結構な高さのところから…である。
「えぇっ!?」
シンラさんの心配は無視!ごめんなさい!
にしても、こいつ絶対許さない!!
『こんのっ、クソ野郎がぁぁぁっ!!』
マモルくんとプスプスこめっとさんと秋葉原の皆さんを怖がらせた恨みを込めて焔人に蹴りを入れる。
ちなみに蹴りを入れた時に足の近くで爆発を起こしたので、風圧で着地にも成功したし、焔人も吹っ飛んだ。結構、危なかった…
15m程吹っ飛び、軽自動車にぶっつかった焔人は、フラフラと立ち上がり思いっきり怒鳴った。
「人のお楽しみを邪魔しやがって!!
俺が消防士時代に何人助けたか知ってんのか?
焔ビト時代に何人か殺しても文句ねぇだろ!?」
「お前は消防士時代にも殺してんだろ!!」
いつの間にか空から降りてきたシンラさんが怒鳴り返した。…だが、焔人は止まらない。
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ろーるキャベツ☆(プロフ) - 続編行きます! (2020年8月18日 13時) (レス) id: f315a783e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ろーるキャベツ☆ | 作成日時:2020年7月22日 19時