管理人の日記帳

10、装備メンテナンス ページ12

シンラさんの好物を知った今日の夕方。

火縄中隊長に頼まれて、ある書類を持ってくるよう言われた私は、第八の射撃場に入った。

『中隊長、これで良かったですか？』

「あぁ。…それに最近はアオイも手伝ってくれますし」

何を？と聞いた私に、大隊長が説明してくれた。

どうやらシンラさんとアーサーさんの七式のトレーニング中、大隊長の装備から、メンテナンスをする中隊長への負担が大きいのではないか、という話になったとか。

確かにたまに手伝うことはあるが、メンテナンスはほとんど中隊長がやっている。

『最近やっとやり方を覚えてきたんですよ〜。結構難しいんですね、メンテナンスって。』

「うちにも早く機械員が来ないかな…」

と、桜備大隊長が天井を仰いだ瞬間。

ウオオオオォンウオオオオォン！！

焔人の警報がけたましく鳴り響いた。

途端にマキさんが駆け込んでくる。

「台東区入江地区で、焔人発生！！です！」

大隊長が即座に指示を出す。

「アオイは待機。中隊長、シンラ、アーサーはすぐに支度をしろ」

こういう時はしっかり大隊長だなぁ…

とはいったものの、私はまた待機か…残念です。

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