初対面 ページ22
これは大ちゃんと初めて会った日のこと
･
女1「A〜次の授業始まるで〜!!」
「待って〜！」
中学1年の6月
やっと慣れたクラスで仲良くなった子たちと移動教室の準備をしていた
次は理科だっけ…
あれ…教科書ここに入れとったんやけどな…
ロッカーの中にあるはずの教科書を探すもなかなか見つからず
「ごめん！先行っとって！」
女1「遅れんようにな〜」
荷物を抱えてチラチラと時計を気にする彼女に声をかけ、1人になってからロッカーの中身を全て出す勢いで探してると
『なんや、ここは出店でもやってるん？笑』
「…へ?」
少し鼻にかかったような声が聞こえ、振り返るとそこには
「あ…えっと…?」
『なんか探してるん？』
まだ大きすぎる制服、着てると言うよりも着られてる感が強くて
中学生になりきれてない少年が大きな口から綺麗な歯を見せて笑っていた
「次、理科なんやけど…教科書見つからんくて…」
『あ、そうなん？ほんならこれ』
「えっ!?…あ！ちょっと待って!!」
そう言ってズイっと硬い何かを押し付けてそのまま走っていく彼を呼び止めようともあまりの速さに、立ち尽くす私だけが取り残された
》》キーンコーンカーンコーン
「…やばっ!?」
無理矢理に彼が渡してくれたのは私が探していた理科の教科書だった
それを大事に抱えて慌てて理科室へと駆け出した
･
たまたま先生の到着が遅れた為、遅刻にはならず
少し乱れた髪を整えながら、先程の男の子が貸してくれた教科書の裏表紙を見ると
「1年2組の『重岡大毅』くん…にしても『大』の字デカすぎやろ笑」
男の子らしい少し汚い字と、文字通り大きい『大』の字に思わず笑みが零れた
･
授業が終わり、みんなが自分のクラスへと帰っていく中私が目指すのは彼のいる1年2組
廊下から覗く教室の中は、自分のクラスとは違ってかなり騒がしくて
その騒がしさの元へと目を向けると
「あ…おった…」
さっきの男の子、重岡大毅くんの姿
女2「あれ？Aやん、どしたん？」
「あ、いや、重岡大毅くん？呼んで欲しいんやけど…」
女2「しげ？ええよちょっと待ってな
しげーーーっ!!Aが呼んでんでーーーっ!!」
「っ!?」
呼んで欲しいとは言ったけど
こんな注目を集めるような大声でとは一言も言うてへん!!
なんて焦ってる私をよそに
『A〜？誰やそれ〜笑』
目的である彼が男子の輪の中からヘラヘラ笑って出てきた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 638人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なりみっちぃ(プロフ) - mokaaさん» こちらこそまた読んでいただきありがとうございます！まだ書いたことの無いたくさんの大ちゃんを描けるように頑張ります!!不定期更新ですが、これからもよろしくお願いします！ (2020年8月19日 0時) (
レス) id: 38fba0dcbd (このIDを非表示/違反報告)
mokaa(プロフ) - 続編ありがとうございます！楽しみができて嬉しいです！大ちゃんが甘えてるところとか男らしいところとか嫉妬してるところかもみたいです^ ^ (2020年8月15日 18時) (レス) id: ed877d8678 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なりみっちぃ
| 作成日時：2020年8月15日 17時
