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大「てでーまー」
「おかえり」
さっきまで画面越しで輝いていた大ちゃんが帰ってきた
大「…ん、返す」
「…ありがとぉ?なんかな?」
大「笑」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ
手のひらに乗せられた、私の指輪
いつもなら雑に撫でられる髪も今日は優しくて調子が狂う
大「風呂行ってから飯食うわ」
そう言って消えた大ちゃん
ソファの上に置かれた練習着袋を洗濯カゴに運ぼうと持ち上げると
…ｺﾄ
「ん?」
何かが床へと零れ落ちた
正体を確認するため屈んで確認するとそれは小さな箱で可愛らしいリボンが着いていた
27年生きてきて、それがなんなのかなんですぐわかる
止まりかける息を整えて
ゆっくりとリボンを解き開けると
「…ｯｯ」
それは見たことの無い輝きを放ってて
クロスラインに小ぶりなダイヤが煌めくピンクゴールドの指輪だった
大「…左手のはいつ渡せるか分かれへんけど」
いつの間にかお風呂に消えたはずの大ちゃんがおって私の右手を優しく包み薬指を撫でた
大「いつか…俺がちゃんと…
胸張ってAのこと迎えに行けるまで
これ付けて待っててくれへん?」
「…バカｯ」
照れくさく笑う大ちゃんがかっこよくて。
スっと右手の薬指に通された指輪のサイズはピッタリ
大「ほんまよぉ泣くな〜笑」
「だって…涙」
大「バカしか言われてないんやけどーなぁなぁ〜」
「…涙」
大「んで?待っててくれるん?」
「…(ｺｸｺｸｺｸ)」
大「笑笑」
嬉しくて溢れ出す涙
拭いたくても、右手の薬指に贈られた指輪に涙がつくのが嫌で
溢れた涙をそのままに指輪を眺めれば
大ちゃんの大きな手が優しく涙を拭ってくれる
そのままグッと顔を上げられ
いつにもなく優しい笑顔の大ちゃんと見つめ合う
ゆっくり傾いて近づいてきた大ちゃんに合わせるように、目を閉じた
唇で感じる温もりと、優しく撫でなられる髪
ちゅっと小さく音を立てて離れた感触に2人して照れて笑い合う
大「…風呂行ってくるわ笑」
「うん笑」
胸いっぱいに広がる幸せに浸りながら、机の上に置いた大ちゃんが勝手にパクってった指輪をジュエリーボックスに戻そうと手を伸ばして気づいた
大ちゃんが持っていったのはピンキーリングじゃなくて普通の指輪だったってことに
あの指輪事件がこんな素敵な出来事に繋がるなんて
なにわの日に届いた大ちゃんからの幸せな贈り物
左薬指にはまだまだ先で全然いい
今はこの右手だけで充分過ぎるほど幸せです
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なりみっちぃ(プロフ) - mokaaさん» こちらこそまた読んでいただきありがとうございます！まだ書いたことの無いたくさんの大ちゃんを描けるように頑張ります!!不定期更新ですが、これからもよろしくお願いします！ (2020年8月19日 0時) (
レス) id: 38fba0dcbd (このIDを非表示/違反報告)
mokaa(プロフ) - 続編ありがとうございます！楽しみができて嬉しいです！大ちゃんが甘えてるところとか男らしいところとか嫉妬してるところかもみたいです^ ^ (2020年8月15日 18時) (レス) id: ed877d8678 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なりみっちぃ
| 作成日時：2020年8月15日 17時
