ヌナ。ーJISUNGー (ページ50)

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ep50 【You Side】ページ50

【A Side】

A「3回もするんだよ？だったら学年1位取らないと、割に合わないよ！」

JS「ぅぅ～…」

口を尖らせたちぃは
いつになく可愛い。

私達のスキンシップ。

それは、私がちぃの鼻にキスをすること。

ちぃはこれが好きみたいで
いつも“やって”とせがむ。

私も何も捉われずに
自分の想いだけで行動できれば…

A「……」

…私達は、恋人じゃない。

ちぃは、弟のような存在で
私は、ちぃのヌナだから。

いくらちぃが可愛くて
私だけのものにしたいと願っても
手は、出しちゃダメ。

だってちぃは

SMの練習生。

まだ…17歳…

JS「…ヌナ？」

私の顔を覗くちぃ。

A「な、なに？」

JS「俺、勉強がんばる。」

A「…う…ん…？」

JS「だから、ちゃんと頑張れるように、助けて欲しいの。」

A「助ける…って、何を？ヌナ、韓国の高校生の問題なんて、解けないよ？(汗)」

JS「そーゆーことじゃなくて！」

A「……？」

よくわからなくて、ちぃの目を見つめる。

するとちぃは、“おいでおいで”と、手招き。

JS「はいっ(^^)」

A「……？」

手を大きく広げたままニコニコ。

JS「ハグだよぉ～！ほら！(^^)」

A「やっ(照) なんでいきなり(照)」

JS「ハグしないと～！僕、頑張れないよぉ～！早く～！」

A「ちぃ(照)」

戸惑ってるうちに私の腕を引くちぃは
やっぱり前よりも力強くて

思いきり抱きしめる腕の力や
私なんかがすっぽり収まる胸の広さは
“子ども”だったちぃに“男”を感じさせる。

A「っ(照)」

JS「あぁ～やっぱりヌナ、いい匂い(^^) 落ち着くなぁ(^^)」

私の首元に、鼻をすりすり。

A「(照)」

しばらくそうやっていると
満足したのかやっと解放されて

ずっと鼻をスリスリしてたちぃの顔は
少し頬が火照ってて、またドキッとした。

JS「これで頑張れる(^^)」

A「そう？(照)」

JS「うん、目指すぞ、学年1位(^^)」

A「え、本気？(汗)」

JS「…へへ(^^)」

それからちぃは宣言通り
数学のテストで本当に学年1位を取った。

真っ先に私に成績表を見せたちぃは
学年1位が嬉しかったのか
それともキスをしてもらえることが嬉しいのか

私を抱きしめたまま持ち上げると
「早く！」って急かすから

私はちぃの鼻に愛情を込めて
3回、キスをした。

JS「俺、天才？(^^)」

A「うん、天才(^^)」

JS「(^^)(笑)」

…本当は、無邪気なちぃの唇に
キスがしたいって思った。