ヌナ。ーJISUNGー (ページ44)

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ep44 【You Side】ページ44

【A Side】

JS「ヌナ、すごく美味しかったよ？ヌナの作った誕生日ケーキ(^^)」

A「…っ…」

ちぃと会ってから
ずっと触れないでいた話…

JS「あんな風に僕の名前呼ぶの、ヌナだけだもん(^^) ケーキ買いにきたヒョン達にも内緒で書いたの？みんなびっくりしてたよ？(笑)」

A「…う、うん…バレないように、勝手に書いたから…」

JS「ははは(笑) 」

A「……」

“ヒョン達”

それって、Rookiesの子達だよね？

ちぃは、あの、Rookiesのチソンだよね？

今、目の前にいるちぃは
あの頃と同じ“ちぃ”なのに。

そんなことを考えている私に
ちぃは、気付いてるみたい。

JS「…ヌナ？(^^)」

A「…ん…？」

JS「僕…踊れるようになったよ(^^) まだまだ下手だけど(笑)」

A「…うん…」

JS「先輩達、みんなすごいんだよ。すごく尊敬してる。僕も先達みたいにかっこよく踊れるようになりたいんだ(^^)」

A「…うん。」

JS「……ヌナ…？」

A「……」

JS「……僕、SM Rookiesっていう、練習生のチームのメンバーに選ばれたんだ。」

A「…っ…」

…ちぃ、それ、聞きたくなかったな…

だってそのことを
ちぃから直接聞いてしまったら
ヌナは応援してあげるしかないでしょ？

ちぃにもちゃんと伝わるぐらい
毎日のようにお仕事をするちぃのことを追って

毎日のように「すごいね」って
「頑張ったね」「かっこよかったよ」って
ヌナはちぃのことを褒めてあげて…

…でも、そんな風に応援するということは

応援と同時に

目の前で成長して大人になっていくちぃを
じっと見守っていく、ということ…

A「…っ…」

…ヌナには、それがつらいんだよ…

そんな本心に、ついに、蓋をした。

JS「テストもすごく緊張したんだよ。でも、すごく頑張ったんだ！」

A「うん、偉いね、ちぃ(^^)」

頭を撫でると
嬉しそうにニコニコする。

A「ヌナ、応援してるよ(^^) ちぃのかっこいい姿を見れるの、楽しみにしてる！(^^)」

JS「(^^)(照)」

…ちぃのこの笑顔が見れるなら
応援することも正解なのかな。

だけど…

JS「ヌナに髪撫でられるの、気持ちいい(^^)」

A「(^^)」

…このままの、ちぃでいてね。

大きくなっても
Rookiesが有名になっても
ファンの子が増えても

あまりにも突然に
かっこよくなったりしないでね。

お願いだよ。

ちぃ、お願いだから…

ずっと、ヌナのちぃでいてね。