ヌナ。ーJISUNGー (ページ5)

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ep5 ページ5

A「朝から夕方まで働くの。だから、チソナが学校から帰ってくる頃には私も帰ってくるよ(^^)」

JS「本当？よかったー！」

A「どうして？」

JS「だって、おやつがなかったら僕、死んじゃうもん(^^)」

A「大袈裟ね(笑)」

JS「本当だよ？それに、お腹が空いて宿題が出来なくなっちゃう。成績も下がって…」

そこまで言うとヌナは
僕のおでこを指で弾く。

その拍子に食べていたプリンを
吹き出しそうになった。

JS「いったぁぁぁ～…」

A「可愛くない子！“ヌナに会えなくて寂しい”とか、言わないの？」

JS「おやつが無くて、寂しい～」

A「ヤー！チソナー！」

怒ったヌナから逃げて
テーブルの周りを走り回る。

こんなことはしょっちゅうで。

ヌナは僕よりも年上のくせに
本気で僕を追いかけてくるし

僕だって5年生となれば
ヌナより足も早いし、すばしっこいんだ。

JS「べーっだ！」

ヌナに向かって舌を出す。

するとヌナはますます頬を膨らませて
僕のことを追いかけた。

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それからヌナが言っていた通り
ケーキ屋さんでの仕事が始まり

僕が先にヌナの家に着いた時は
庭で読書をしたり野良猫と遊んで
ヌナの帰りを待った。

A「あぁ、チソナ。帰ってたの？」

JS「ヌナ、おかえり(^^)」

A「待たせてごめんね。入って(^^)」

僕を招き入れるように
庭の窓を開けたヌナ。

その横を通る時…

JS「……」

くんくん。

なんだか、いいにおい。

JS「ヌナ、甘い匂い。」

A「そう？」

JS「うん、美味しそう(^^)」

ヌナに近寄って
二の腕の辺りに鼻を近づけると
確かに、甘い匂い。

だけどもっと甘い匂いがするのは
ヌナの首の方からな気がするんだけどな…

A「…なに？(笑)」

JS「あ、ううん(^^)(汗)」

僕より背の高いヌナの首に
僕の鼻は届くわけなんかなくて。

じっと見上げて見つめた僕に
ヌナは不思議そうな顔。

「にゃーん」

A「あ、こら…」

さっき僕が庭で遊んでいた野良猫が
部屋の中に入って来てヌナの足に擦り寄る。

JS「あははは(^^) やっぱり、ヌナ、いい匂いなんだよ！この子も食べたいって(^^)」

A「ヌナは食べ物じゃないのー！」

「にゃーん」

僕とヌナは野良猫を外へ出すと
いつものようにヌナがくれたおやつを食べて
ヌナは韓国語の勉強、僕は宿題をした。

ヌナは頭を悩ませながら
韓国語の問題集を見つめていて

僕はその難しそうで険しい顔を
真正面に座って盗み見るのが好きだった。