ヌナ。ーJISUNGー (ページ38)

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ep38 ページ38

JS「…ヌナっ…？」

紙コップを持っていた手に思わず力が入って
中のケーキがボトボトと床に落ちた。

MK「あぁ～(汗) こぼしてるよ、チソナ(汗)」

ティッシュで拭いてくれるマークヒョンに構わず
僕はジェミニヒョンの持つケーキに駆け寄った。

JM「おっ(笑) 本当にチソナはケーキが好きなんだなぁ(笑)」

DH「イチゴのショートケーキの方が好きなんだっけ？」

JM「なんだ、だったら初めからこっちを先に出せばよかったね(^^)」

JS「…っ…」

違う、違う、違う！

僕が驚いてるのはそこじゃなくて！

JS「これ、どうしたの？(汗)」

JM「どうしたのって…買ったんだよ？(^^)(笑)」

JS「どこで！？(汗)」

JM「どこって…」

困ったようにジェノヒョンの方を見るから
僕は今度はジェノヒョンの元へ。

すると真剣な僕の勢いに驚いたように
体を仰け反らせた。

JN「こ、ここから少し離れたケーキ屋さんだよ？(汗) 近くだとファンの子がいるから(汗)」

JS「どこ！？(汗)」

JN「だから…(汗)」

JS「……(汗)」

…喉の奥が、熱い…

涙が出そう…

MK「…チソナ…？(汗)」

床を拭きながら
心配そうな顔を向けるマークヒョン。

僕はヒョン達が僕に注目する中
いくつもいくつも溢れる涙を
パーカーの裾で拭った。

JS「…どこで、買ったの…？(泣) 誰が作ったの、このケーキ…(泣)」

JM「え、えと(汗) チソナ？(汗)」

DH「ケーキを作ったのはケーキ屋さんの人だよぉ～(汗)」

あたふたしてるヒョン達に
首を振って返事をする。

JS「違う(泣) 誰が書いたの、このチョコのやつ(泣)」

DH「えっ？(汗) お店のお姉さんだけど……あぁっ！(汗)」

JN「名前！(汗) チソナの名前じゃない！(汗)」

「あれぇ～？(汗)」「おかしいな(汗)」と
頭を悩ませるドンヒョギヒョンとジェノヒョン。

JS「…っ…(泣)」

違うよ。

そこじゃないんだ。

JM「ごめん、チソナ！(汗) なんか、手違いで名前が間違っちゃったみたい！(汗)」

DH「ごめん、ヒョン達が悪いから泣かないで～(汗)」

僕の頬に流れる涙を拭うドンヒョギヒョンは
困った顔をしながら僕を慰める。

JS「…違うの(泣)」

DH「えっ？(汗)」

JS「ヒョン達が悪いんじゃない…これは、僕が1番食べたかったケーキだよ(泣)」

JN「そ…そうなの…？(泣)」

そうだよ。

名前は、間違ってない。

でも、ちぃって呼ぶの
やめてって言ったでしょ？

こんな風に僕のことを呼ぶのは
世界中でたった一人…

僕の大好きな、ヌナしかいないんだ。