ep37 【You Side】 ページ37
【A Side】
A「…出来た。」
チョコレートケーキの方に
“センイル チュッカヘヨ チソン”のプレート。
何回も書いたことあるし
書き慣れてるはずなのに
一文字一文字に緊張して手が震えた。
A「あの、もう一つはどうしますか…？」
ケーキを待つ間
ケータイを手に店内をフラフラしていた2人。
顔を見合わせると同時に首を傾げた。
DH「…同じでいいよね？」
JN「うん(^^)」
A「わかりました。」
JN「お願いします(^^)」
もう一つのプレートを書く間
2人の会話が聞こえてくる。
DH「2個も食べれるのかなぁ〜(笑) 俺達、太っちゃうよ？」
JN「でもチソナがケーキ好きだって言うから…」
DH「え、そうなの？あまり食べなそうなのに(笑)」
JN「好きみたいだよ、特に生クリームとイチゴのショートケーキ！」
DH「可愛いな、チソナ…(笑)」
…そうだよ、ケーキ好きなんだよ、ちぃ。
ショートケーキ、きっと喜ぶ。
そのことを伝えたかったけど
伝えられないのがもどかしい。
A「……」
…書いても、いいかな…
バレたら、怒られちゃうかもしれないけど…
A「……」
…
…
…
…ごめん、ドンヒョクくん、ジェノくん！
私は2人の目を盗んで
プレートに“ちぃ”の名前を書いて
そのまま箱に閉まった。
そのことはバレずに
嬉しそうに2つのケーキを持ち帰った2人。
それから仕事を終えて家に帰った私は
ちぃがあのプレートを見てどう思ったか
私のことを思い出してくれたのか…
そのことを考えると
ドキドキして眠れなかった。
A「“HAPPY BIRTHDAY…JISUNG”…」
ネットでは、ちぃの誕生日をお祝いする
ファンの子達のお祝いコメントが目に付く。
私にくっついてたちぃは
いつの間にかたくさんの女の子の
“チソン”になった。
そのことを、こうゆう時に思い知る。
ちぃのことを追ってる子達は
ちぃが毎日どんな仕事をしてるのか
どう過ごしているのかを
きっと私なんかよりも詳しく知っている。
私はちぃを追うことをやめると決めてから
ちぃのことは何にも知らなくて
あの頃の思い出だけを
胸に抱いて過ごしていて…
だから、こんな風に
久々に目にするちぃの写真を見るたびに
いつの間にか見た目も急成長した
ちぃの姿に、寂しくなる。
私を、置いていかないでって…そう思うんだ。
A「…誕生日おめでとう、ちぃ…ヌナは応援してるからね。」
…眠る前にそう呟いて、私は目を閉じた。
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ジェミン - 更新頑張ってください！ 応援してます！ (2015年8月20日 14時) (
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作者名：natsu
| 作成日時：2015年7月20日 1時
