ep6 ページ6
「…秘密(^^)(笑)」
A「どうして？」
「質問が多いなぁ(笑) “ どうして？ ”、“ 名前は？ ”、“ どうして？” …君が聞きたいのは、どれ？(笑)」
その人が笑ってごまかすから
私は少し真剣な顔をして聞いた。
A「名前…何ですか？」
「……ふ(^^)(笑)」
A「名前を教えたくないの？」
「うん、そんなところかな(^^)(笑)」
“どうして？”…は
聞いちゃいけないんだっけ？
A「じゃぁ…ニックネームでもいいよ。子どもの頃、お母さんに呼ばれてた名前とか！」
「ベイビー(^^)」
A「えっ？」
「冗談だよ(笑)」
「あはははは(笑)」と笑われて
何だか私は恥ずかしくなった。
だけどひとしきり笑ったあと
彼が答えたのは…
「…シウミン。」
A「…え…？」
「(^^)(笑)」
A「…“シ…ウミン”…？」
「うん(^^)」
A「それが名前？あ、もしかして、中国の方？でも韓国語も上手だし…ハーフ？」
「だから、質問が多いって(笑)」
A「あっ…」
「シウミンはニックネーム。本名じゃないよ。それに、俺は純粋な韓国人(^^)(笑)」
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それからいつしかシウミンは
私が泣いてる時以外も現れるようになり
そんな私に驚いて
「おっ！今日は泣いてないの？(^^)」と
からかわれたりもした。
確かにその時ぐらいから
私の心も安定してきて
あの時の夢を見ることも少なくなり
定期的にカウンセリングを受ければ大丈夫と
カウンセラーの先生からも言われて
私の退院の目度も立った。
だけどその頃から
病院でシウミンを見かけることはなくなり…
A「今まで、ありがとうございました。」
先生「あまり過去を振り返ってはダメよ。あなたは今を生きてるのだから。」
A「…はい。」
ついに退院する今日になっても…
A「あの…」
先生「ん？」
A「シウミンは…」
先生「“シウミン”？」
あぁ…そう言えば
私はニックネームしか知らない。
シウミンがどうしてこの病院に入院して
どこが悪いのか、気にしてはいたけど
見た目じゃどこも悪くなさそうだから
きっと病気なんだろうと、詳しく聞けなかった。
だから何科の病室に
入院してるのかも聞けず
ナースさんに病室を聞くにも
ニックネームしか知らないからわからず…
先生「誰かしら…友達なの？」
A「あっ…大丈夫です。」
最後なのに、会うことはなかった。
それから秋が過ぎて冬になり
いつしか私は…
…彼の存在を忘れた。
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あやか(プロフ) - しうちゃーーん、何者だーいw 面白いです♪最新頑張ってください☆ (2015年8月6日 20時) (
レス) id: f5b7a69cbd (このIDを非表示/違反報告)
きゅみん♪(プロフ) - しうちゃんあやしいぞ！！でも変な人では無さそうですねwストーカーチックですけどね！読んでて切ないけど続きが気になります！更新待ってます♪ (2015年7月23日 21時) (レス) id: 8a54724506 (このIDを非表示/違反報告)
96-YM(プロフ) - 事故で重たく辛いストーリーとミステリアスな感じがめちゃくちゃ面白いです！！すきです！(告白) (2015年7月11日 3時) (レス) id: e8cdc0e841 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：natsu
| 作成日時：2015年7月2日 21時
