ep48 ページ48
【MS Side】
XM「俺の名前は、キム・ミンソク。」
A「…キム・ミンソク…」
MS「(^^)(笑)」
いつもAが知りたがっていた
俺自身のこと。
あの頃、死んだはずの俺が
目の前に存在してるってことを
何かの拍子にAが知って混乱しないように
聞かれても誤魔化すしかできなかった。
MS「年齢は、25歳。Aよりも3歳、年上かな。」
A「…ふ(泣)」
…でも、本当は言いたかったんだ。
Aが望むなら
Aが喜ぶなら
どんなことでも応えてあげたいし
教えてあげたい。
MS「あとは…Aの聞きたいこと、なんだっけ？(^^)(笑)」
教えてあげるよ、
俺に起きた不思議なことも
何もかも、全部。
Aが知りたいと望むこと、すべて。
きっと俺はAを既に混乱させていて
それでもいろんなことを理解しようとしてくれていて…
そんなAが
泣きながら俺に聞いたこと。
A「っ、ミンソク…オッパは、幽霊、ですか…？(泣)」
…正直、そんなことを聞かれると思ってなかったから
すごく驚いて言葉を無くした。
だって、もし仮に俺が幽霊だとしたら
医者がその幽霊に点滴したり
酸素マスク付けたりするわけないだろ？
だけど、そんなことを言わせるぐらい
Aを混乱させている申し訳なさと
それに…
真剣な顔してそう聞いたAが可愛くて
思わず顔が緩んだ。
MS「A、もっとこっちおいで。」
全部、教えてあげるよ。
MS「手、出して。」
A「……？(泣)」
素直にこちらにやって来て
右手を差し出したA。
−−−− ぎゅっ…
その手を俺は
点滴の繋がった右手で
そっと、握った。
A「…っ…(泣)」
MS「……」
あったかい…
MS「俺、ちゃんと、いるでしょ？」
A「っ(泣)」
MS「Aが出会った“シウミン”は、俺。あの時の俺は確かに幽霊だったのかもしれない。」
Aの手を両手で包むと
そのまま俺の胸に手を当てるようにする。
A「…っ…(泣)」
MS「ドキドキしてるよ…俺、ちゃんと生きてて、ここにいるの。Aに会いたかったから。」
A「し、シウミン…(泣)」
MS「ううん、ちゃんと呼んで。」
Aの顔を見上げるように覗き込むと
涙でぐしゃぐしゃな顔なのに耳まで真っ赤。
それが可愛くて
また俺のドキドキは
少しだけ早まった。
だけどそんな俺以上に
Aはドキドキしてるんだね、きっと。
震えた声のまま
「ミンソギオッパ」と呼んだ。
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あやか(プロフ) - しうちゃーーん、何者だーいw 面白いです♪最新頑張ってください☆ (2015年8月6日 20時) (
レス) id: f5b7a69cbd (このIDを非表示/違反報告)
きゅみん♪(プロフ) - しうちゃんあやしいぞ！！でも変な人では無さそうですねwストーカーチックですけどね！読んでて切ないけど続きが気になります！更新待ってます♪ (2015年7月23日 21時) (レス) id: 8a54724506 (このIDを非表示/違反報告)
96-YM(プロフ) - 事故で重たく辛いストーリーとミステリアスな感じがめちゃくちゃ面白いです！！すきです！(告白) (2015年7月11日 3時) (レス) id: e8cdc0e841 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：natsu
| 作成日時：2015年7月2日 21時
