ep42 ページ42
それからににと2人
その日はほとんど一睡もしないまま
朝イチであの病院へ向かった。
久々に訪れるこの病院は
怖い記憶、眠れなかった日々
たくさん泣いたことを思い出すけど…
A「っ…」
…いつも私が泣いてると会いに来てくれた
シウミンのことを思い出す…
KI「総合受付…あ、あそこだ！」
受付カウンターを見つけて
ににはぐんぐん歩いて行く。
KI「あの、すいません！」
「はい、どうなさいましたか？」
カウンターを覗き込むように
身を乗り出すにには
いつもより真剣な顔。
KI「ちょっとお聞きしたいんですが、この病院にシウミンさんはいらっしゃいますか？」
「お見舞いということでしょうか？」
KI「ぇ、いゃ、あのっ」
困ってるににの後ろから
私も身を乗り出す。
A「いぇ…あの、前に私がここで入院してたんですけど…同じ時期にこの病院に搬送されてると思うんですが…」
「えっと…そのー…」
KI「シウミン！シウミンさん！」
A「にに、違うよ。」
私とににの顔をキョロキョロ見てる
受付のお姉さん。
A「…キム・ミンソクさんです。」
KI「ぁっ…」
受付のお姉さんは「お調べいたします」と
カタカタとパソコンを操作し始めて
その音が妙に私の緊張を煽った。
「んー…」
A「……」
KI「……」
…お姉さんの真剣な顔を見てると
不安になってくる。
シウミンが、どうなったのか。
その手掛かりは、ここにしかないの…
「キム・ミンソクさんは」
そう、お姉さんが言いかけた所で
私達の背後に聞こえた声。
「今っ、オッパが！！」
A「……？」
慌てたような女性。
携帯で話しながら
顔を真っ青にしてバタバタと
どこかに向かってく。
「ミンソギオッパが！！早く来て！！お母さん！！」
KI「…“ミンソギオッパ”…？」
ミンソギオッパ…
A「…シウミン…！」
KI「ヌナ！？(汗)」
どこかへ走って行くその女の子を
私は咄嗟に追いかけた。
どこかにいるのか
それさえ確かじゃない。
本当にキム・ミンソクが
シウミンなのかもわからない。
だけど…
「オッパ！！」
A「っ…(汗)」
長い長い廊下を
その子を追いかけて
辿り着いた病室。
ピコン、ピコン、と、電子音。
数人のお医者さん。
その人達に囲まれて
たくさんのチューブや点滴
酸素マスクを付けられた…
A「…シウ…ミン…(泣)」
XM「……」
…あのシウミンが、ベッドで眠っていた。
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あやか(プロフ) - しうちゃーーん、何者だーいw 面白いです♪最新頑張ってください☆ (2015年8月6日 20時) (
レス) id: f5b7a69cbd (このIDを非表示/違反報告)
きゅみん♪(プロフ) - しうちゃんあやしいぞ！！でも変な人では無さそうですねwストーカーチックですけどね！読んでて切ないけど続きが気になります！更新待ってます♪ (2015年7月23日 21時) (レス) id: 8a54724506 (このIDを非表示/違反報告)
96-YM(プロフ) - 事故で重たく辛いストーリーとミステリアスな感じがめちゃくちゃ面白いです！！すきです！(告白) (2015年7月11日 3時) (レス) id: e8cdc0e841 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：natsu
| 作成日時：2015年7月2日 21時
