ep35 ページ35
KI「ねぇ、ヌナ。シウミンってこの事故に関係してるのかな？」
A「えっ？」
大欠伸のにには
私の近くに広げられた新聞を
無造作にパラパラと捲る。
KI「だって、そうとしか考えられないよね？だから事故のこと調べろって言ったんじゃないの？」
A「……」
…そっか…
そんなこと、冷静に考えたことなかった…
KI「シウミンもあの場所にいたんじゃないの？」
A「…ってことは…シウミンも見てたのかな…事故の瞬間…」
KI「んー…それか、シウミンも被害者…とか？」
A「…っ…」
“シウミンも…被害者”…？
KI「もしかしたら加害者ってこともあるのかもしれない。」
A「まさかっ」
KI「わからないよ？加害者ではないとは思いたいけど、でも、どれも可能性は0ではない。だから、よく調べないと…」
A「……」
にには首をポキポキと鳴らして
また新聞を捲る。
その仕草を見ながら
私は動揺していた。
A「…っ…」
XM「…君が毎晩のように泣くよりも、助かった奇跡に感謝して、これからを生きていった方が幸せになれると思うよ。」
もしシウミンもあの事故の被害者だったら…
もし…本当は加害者だったなら…
シウミンはどんな想いで
この言葉を言ったんだろう。
そんなこと想像も出来なくて
ただ、不安で、怖い。
KI「ヌナ…ちょっとここ見て。」
ににが私のことを呼ぶ。
怖くて、向き合いたくないことでも
今逃げたらもう二度とシウミンに会えない気がして…
私はゆっくり深呼吸をして
ににの元へ近付いた。
KI「ここ。ここの部分なんだけど…」
A「……？」
ににが指差すのは新聞の一面。
日付は、事件の翌日。
KI「これさ、意識不明の重体で病院に搬送された人の一覧があるじゃん？ここに、ヌナの名前が載ってるの。」
A「ぁ…本当だ…」
ににの隣でその記事を覗き込むと
私以外にもズラリと名前が書かれてる。
だけど知ってる人はいなくて…
死者の名前に、ハナを見つけたぐらい。
新聞の記事にはその日付以降も
重体で搬送された人の名前が載っていて
日が経てば経つほど詳細が明らかになり
死者、重体の被害者の顔写真までも掲載された。
KI「あぁー…せめてシウミンの本名がわかればなぁー…」
…そう、ににが呟いた時だった。
A「……“キム…ミンソク”……？」
その人の名前の上に掲載された顔写真。
そこには…シウミンがいた。
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あやか(プロフ) - しうちゃーーん、何者だーいw 面白いです♪最新頑張ってください☆ (2015年8月6日 20時) (
レス) id: f5b7a69cbd (このIDを非表示/違反報告)
きゅみん♪(プロフ) - しうちゃんあやしいぞ！！でも変な人では無さそうですねwストーカーチックですけどね！読んでて切ないけど続きが気になります！更新待ってます♪ (2015年7月23日 21時) (レス) id: 8a54724506 (このIDを非表示/違反報告)
96-YM(プロフ) - 事故で重たく辛いストーリーとミステリアスな感じがめちゃくちゃ面白いです！！すきです！(告白) (2015年7月11日 3時) (レス) id: e8cdc0e841 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：natsu
| 作成日時：2015年7月2日 21時
