ep26 ページ26
それから2人で砂浜に座って
夕陽が沈んで行くのを眺めて
順番に現れていく星を数えた。
こんな風にゆっくり時間を忘れて
空を眺めることも最近はなかったし…
A「……(照)」
XM「……」
…こんな風に
誰かと一緒にいて
穏やかな気持ちになったり
ドキドキしたり
泣きそうになったり…
自分の気持ちが
コントロールできなくなるほど
誰かに影響されるなんて
…今まで、ずっとなかった。
今までは悲しい、ツライしか
私の心にはなかった。
だけど気が付けば
私の心にはいつも、シウミンがいる。
XM「……」
A「……(照)」
…気が付けば
こうやってシウミンに見惚れてる…
A「…シウミン…？」
XM「ん？」
空を見上げていたシウミンは
私の方へ視線を向ける。
喉仏や高い鼻、ぽってりとした唇。
そのキレイな横顔を眺めるだけで
ドキドキしていたのに
大きな目が私を見つめて
さらに私の鼓動は早くなった。
XM「…なに？」
A「…っ…(照)」
好き。
そう、思った。
シウミンが、好き。
シウミンのそばにいたい。
今程そう思う時はない。
このままずっと
時が止まってしまえばいいと
心の底から願うよ。
A「……(照)」
だから…シウミンにそう伝えれば
まるで霊能力者みたいで
どこかの王子様みたいで
不思議なシウミンだったら
もしかしたらこんな願いも
叶えてくれるんじゃないかと思ったんだ。
“このまま、2人でいられますように”、って…
XM「…A？」
A「な、なんでもない…(照)」
XM「……？(笑)」
首を傾げるシウミン。
その仕草にも、ドキッとする。
A「また、来たいな…ここに…」
XM「……」
私達を包むものは
静かな海と、星空。
怖かった海も、夜の闇も
シウミンとなら特別で愛しく思える。
XM「…もうすぐ、月が出るよ。」
ぽつり、シウミンが呟く。
A「え…？」
XM「次来る時には、きっと月が見える。それでもAは、平気？」
A「…っ…」
シウミン…？
XM「ぁ、いや…あの…あの時も月が出てたから…大丈夫かなって…」
A「……」
また、あの感覚がした。
月が怖いこと、どうして知ってるのって…
だけど私がそう感じたこと
シウミンも勘付いたみたい。
A「…何でも知ってるんだね、シウミンは。」
XM「……」
A「私もシウミンのこと、知りたいよ…」
だから、教えて。
そう言うとシウミンは少し微笑んで
また星空を見上げた。
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あやか(プロフ) - しうちゃーーん、何者だーいw 面白いです♪最新頑張ってください☆ (2015年8月6日 20時) (
レス) id: f5b7a69cbd (このIDを非表示/違反報告)
きゅみん♪(プロフ) - しうちゃんあやしいぞ！！でも変な人では無さそうですねwストーカーチックですけどね！読んでて切ないけど続きが気になります！更新待ってます♪ (2015年7月23日 21時) (レス) id: 8a54724506 (このIDを非表示/違反報告)
96-YM(プロフ) - 事故で重たく辛いストーリーとミステリアスな感じがめちゃくちゃ面白いです！！すきです！(告白) (2015年7月11日 3時) (レス) id: e8cdc0e841 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：natsu
| 作成日時：2015年7月2日 21時
