ep25 ページ25
海に着いた時には
空の色がオレンジ色に変わっていて
もうすぐ冬がやってくるから
空気が冷たくなって耳が痛くなりそうだった。
XM「風邪引くよ。もっと上着持って行きな。」
シウミンにそう言われて
車の中にあったブランケットを手に車を降りると
先に降りていたシウミンは
砂浜へとゆっくり歩いていた。
A「シウミンは寒くないの？そんな薄着で。」
パーカー1枚。
絶対寒いと思うけど
私の言葉に振り返ったシウミンは
余裕そうに微笑んでる。
A「…風邪引いても知らないよ…」
私は砂に足をもつれそうになりながら
シウミンの後を追って浜辺へと走った。
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ぎゅっ
ぎゅっ
波打ち際の湿った砂に
足跡を付けて歩く私。
そんな私の少し後ろで
シウミンはゆっくりと着いてくる。
A「私ね、海って少し苦手なんだ。」
XM「どうして？楽しそうに歩いてるのに(^^)」
A「引き込まれて行くイメージだから。お日さまの下ではキレイでキラキラしてるのに、そのお日さまを吸い込んで、真っ暗な闇になるでしょ？」
XM「…わからなくもないかな。」
A「夜の海は、何でも引き込んで消してしまいそうだから…少し怖い。」
XM「…じゃぁ、今日は海に来るの、本当は嫌だった？」
歩む足を止めて、振り返る。
私を見つめるシウミンの顔は
夕陽に照らされてキレイで
私は思わず見惚れそうになって
咄嗟に首を振った。
A「…ううん、嫌じゃないよ。」
嫌なわけない。
だって…
A「シウミンと…一緒だから…」
XM「……」
A「……(照)」
胸がドキドキする。
私も、シウミンも黙って
そこに響くのは波の音だけ…
今、シウミンが
どんな顔をしているのかさえ
私にはわからない。
A「……(照)」
…こんなことを言う私を
どんな風に思ってるの…？
XM「…俺も。」
A「…ぇ…？」
シウミンは微笑むと
少し照れてるのか
首の辺りを撫でていた。
XM「Aがデートに来てくれて、よかった。」
A「……(照)」
XM「怖くなっても、俺がAのことを守る。」
シウミン…
XM「だから、Aは笑ってて。Aは笑ってる方が可愛いし、Aの笑顔が好きだからさ(^^)」
A「…ありが…とう…(照)」
XM「…ん(^^)(照)」
シウミンはまた照れてるのをごまかすように
少し跳ねながら今度は私の前を歩いて行く。
その手を握りたかったけど
勇気が出せなかった私は
シウミンの大きな一歩に
遅れないように歩いた。
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あやか(プロフ) - しうちゃーーん、何者だーいw 面白いです♪最新頑張ってください☆ (2015年8月6日 20時) (
レス) id: f5b7a69cbd (このIDを非表示/違反報告)
きゅみん♪(プロフ) - しうちゃんあやしいぞ！！でも変な人では無さそうですねwストーカーチックですけどね！読んでて切ないけど続きが気になります！更新待ってます♪ (2015年7月23日 21時) (レス) id: 8a54724506 (このIDを非表示/違反報告)
96-YM(プロフ) - 事故で重たく辛いストーリーとミステリアスな感じがめちゃくちゃ面白いです！！すきです！(告白) (2015年7月11日 3時) (レス) id: e8cdc0e841 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：natsu
| 作成日時：2015年7月2日 21時
