＊Worst...1＊/本編 ページ31
「遅くなってごめんなさい。様子はどうです？」
「ミスA。いえ、特に何らかの動きはありません」
闇祓いの局員さんと合流して、非魔法族の人々に紛れて周囲を警戒してみるが特に動きはなさそうだった
「私は上から周囲を見て回りますので、皆さんは引き続き周辺を」
「わかりました」
局員さん達と別れて、建物の上へと姿あらわしをする
特段変わった様子はない
「…ん？」
遠くの方で、ゆっくりと街の明かりが消えていくのが見えた
数珠を明かりが消えていく方へ向けた瞬間
「っ！！？」
鉄の様に熱されたかと思った瞬間弾けた
頑丈な作りになっているはずの魔道具がいとも簡単に壊れたのだ
「なに、あれ…」
弾ける前に手が震えるほどの憎悪を感じた
その振動は手だけではなく、身体全体を回り、脳裏にまで届いた
このままではいけない
とんでもないことが起こる！
急いで下まで降り、何度も移動呪文を繰り返して現場まで向かう
間違いない
あれは、あの力はっ！
「オブスキュラスだ…」
——…
「はぁ…はぁ…」
現場は、煌々と照らされていただろうパーティー会場の明かりは落ち、引き裂かれた横断幕の切れ端が周囲に散らばっていた
ノー・マジの警備員たちが忙しなく走り回っているのが見える
「危ないですから！ここから離れて！」
「あの！あの、一体何があったんです？」
「部外者の人には」
「お願いです！教えてください！」
警備員の一人が足を止めて、周囲を見渡しながら屈んで教えてくれた
「ヘンリー・ショー上院議員が、何者かによって殺されたんだ。目撃者はヘンリー議員が風に煽られたように宙を舞ってズタズタにされたんだと…信じられないが、本当に魔女の仕業なのかもしれない」
…間に合わなかった
「っ、お教えいただき、ありがとうございます」
止めることが出来なかった
懐にある杖を握りしめたまま、私はコートを翻し、マクーザ本部へ向かった
まずは報告をするしかない
今回の事件を巻き起こしている正体を明らかにしておかねばならない
たとえそれが皆にとって信じられない結果だったとしてもだ
「うっ…」
ジリッと腕が痛む
手首にはくっきりと数珠の跡がついていた
「後で治さなくちゃ」
痛む腕を抑えながら姿くらましで本部へと向かった
Worst... END
あとがき
雲行きが怪しくなってきましたね
この後の展開個人的に好きなのでお楽しみに！
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奥山乃愛(プロフ) - あと動物？たちに好かれたいです！ (2023年1月7日 19時) (
レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します！出来たら全員のキャラに愛されたいです！（恋愛的に）あと落ちは出来れば全員落ちみたいなのが見てみたいです！無理せずに頑張ってくださいね！ (2023年1月7日 19時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
檜ノ山(プロフ) - まいまいさん» まいまい様、応援ありがとございます！そう言っていただけると捗ります〜！ 気長に待っていただけると嬉しいです！ (2022年6月6日 8時) (レス) id: 49e5c7c013 (このIDを非表示/違反報告)
まいまい(プロフ) - 楽しみにしています！ゆっくりで大丈夫です！更新頑張ってください( *´꒳`*)♡ (2022年6月5日 11時) (レス) @page40 id: 2c18e857c2 (このIDを非表示/違反報告)
檜ノ山(プロフ) - まいまいさん» まいまい様、リクエスト＆感想ありがとうございます！6/1に発表致しますので、それまでお待ちくださいませ(´˘`＊) (2022年5月19日 15時) (レス) id: 49e5c7c013 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：檜ノ山 | 作成日時：2022年5月9日 2時
