再スタート4 ページ9
「コラ！私語厳禁です、進むなら早くね！」
「はいはい、じゃあまた後でねA〜！」
蜂楽くんはニッと笑って扉の向こうへ進んでいった。
アンリさんにお礼を言って、私も彼らに続き扉を潜った。
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寮まではバスで向かうとの事だったが、私とアンリさんは機材やボディスーツの輸送も担当するため先に車で施設で準備していた。
「ハイ、Aちゃんのボディスーツよ。」
アンリさんに手渡されて着てみたけれど、男子の作りと一緒で身体にフィットするように作られていた。
ちょっと……これはサッカーに集中出来ないんだけど。服を何とかしてほしいとアンリさんに伝えたら、絵心さんに掛け合ってくれた。
皆とお揃いのボディスーツに太ももまで隠れるナイロンパーカーを着て、トレーニングに参加することになった。
「A、これから入寮テストを行うが、お前は参加する必要はない。トレーニングルームで待機してろ。」
『なんでトレーニングルームなんですか？部屋にいちゃダメなんですか？』
「お前紛いなりにもトレーナーだろ。ケアが必要な選手や助言が欲しい選手はトレーニングルームでAに相談するよう伝えてある。分かったらさっさと持ち場に行け。」
しっし、と手で追い払うような仕草をされて部屋を出る。コンクリートに囲まれた壁を通り抜けて自室の隣にあるトレーニングルームへ入る。
皆は今頃入寮テストをしてる頃だろう。
蜂楽くんと……潔くんは大丈夫かな。
知り合ったばかりの彼らの事を考えつつ、来客があるまでトレーニングルームで自分のフィジカルトレーニングをした。
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30分後、トレーニングルームに３つの足音が響いた。
「お〜いA！ちょっとケガ見てくんない？」
蜂楽くんがひょこ、と顔を覗かせる。
後ろには坊主頭の男の子と、潔くんが立っていた。
『ケガ！？とりあえず中はいって、適当に座って待ってて！』
大急ぎで救急箱を取り、三人のもとへ戻る。
ケガをしている少年の前に座り、状態を見せてもらう。
『少し腫れてるね……そんなに悪くはないと思うけど、念のためテーピングして保護しようか。
後は…筋肉の付き方からして、こっちの足首に負担かけやすいみたいだからバランスの良いトレーニングしないとケガが慢性化しちゃうかもね。』
テーピングを巻きながら坊主の子を見上げると真っ赤な顔がこちらを見ていた。
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koko(プロフ) - 冴がいるのはカナダじゃなくてスペインだった気が…？作品めちゃ面白いです！ (12月10日 10時) (
レス) @page17 id: 95a531e517 (このIDを非表示/違反報告)
乃愛(プロフ) - 夢主が、サッカーするのってあんまりないから嬉しいです！ (2023年3月16日 14時) (レス) @page25 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します！夢主逆ハー大好きなので嬉しいです！無理せずに頑張ってくださいね！ (2023年3月16日 14時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
くちぱっち - 最高って言葉しか出てこないありがとうございます最高です (2023年2月28日 2時) (レス) @page25 id: fffe7db0be (このIDを非表示/違反報告)
himari20051117(プロフ) - ノエルノア現在最推しなのでありがとございます！ (2023年2月19日 23時) (レス) id: 60346321b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃみっする | 作成日時：2022年2月13日 1時
