一次選考5 ページ27
「お前...今なんて言った？」
上から腰を折るようにして顔を覗き込まれる。
何が彼を怒らせてしまったのか分からないけど、とりあえず聞かれた質問に素直に従って答える。
『君たちの試合を遊び感覚とは思ってなくって...』
「そこじゃねぇ」
『...戦うなら強い人と戦って倒した方が自分の進化に繋がると思って...？』
「お前...俺に勝つ気でいんのか？」
捕まれていた腕をぐっと引かれ、糸師くんとの距離が縮まり、射殺す勢いで彼の視線が刺さる。
『...君を侮ってるわけじゃないよ、誤解させたならごめんね。
でも私にも負けられない...負けたくない理由がある。だから今日の試合だって、君に勝つつもりで挑むよ。』
ノエル・ノア、彼がサッカー界の頂点で待ってる。
そこへいくまで、どんな試合だって負ける気で挑むなんてあり得ない。
「...やってみろよ怪物。お前のそのぬりぃエゴ、俺がここで潰してやるよ。」
興味が失せたとでも言うように、パッと腕を解放される。
そのまま糸師くんは背を向けてトレーニングルームを後にした。
ウォーミングアップしに来ただけなのに、どうしてこうなったの...。
冴くんの弟って聞いてたけど、第一印象は"最悪"だ。
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センターフィールドへ向かうと、もうすぐ試合が始まろうとしていた。
私の出場タイミングは、チームメイトからGOサインが出たらって聞いてる。
フィールドへ向かう仲間の背中に"いつでもよんで！"と声を掛ける。
試合への興奮から声が上ずっちゃったけど、皆笑って流してくれた。
ふと視線を感じてフィールドを見ると、糸師くんがこっちを見ていた。
なんだか気まずくて小さく会釈するもふ、と視線はそらされてしまった。
≪それでは伍号棟、第一試合 キックオフ≫
アナウンスと共に試合がスタートする。
このセレクションは45分ハーフ。
早く私をフィールドによんで欲しい。
そんな気持ちをごまかすように、アップをしながら試合を見守った。
続く (更新停止中)
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koko(プロフ) - 冴がいるのはカナダじゃなくてスペインだった気が…？作品めちゃ面白いです！ (12月10日 10時) (
レス) @page17 id: 95a531e517 (このIDを非表示/違反報告)
乃愛(プロフ) - 夢主が、サッカーするのってあんまりないから嬉しいです！ (2023年3月16日 14時) (レス) @page25 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します！夢主逆ハー大好きなので嬉しいです！無理せずに頑張ってくださいね！ (2023年3月16日 14時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
くちぱっち - 最高って言葉しか出てこないありがとうございます最高です (2023年2月28日 2時) (レス) @page25 id: fffe7db0be (このIDを非表示/違反報告)
himari20051117(プロフ) - ノエルノア現在最推しなのでありがとございます！ (2023年2月19日 23時) (レス) id: 60346321b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃみっする | 作成日時：2022年2月13日 1時
