新しい仲間5 ページ20
「おいおい......お前今まで寝てたくせに急に起きて何言ってんだよ...」
紫髪の子は白髪の子にいじめんな、と言いながら頭をぐりぐりしていた。
サッカーが大変なんて、考えたことも無かった。
考えていると、紫髪の子がこちらに視線を向けていた。
「ゴメン、マジで気に触った？」
『あ、全然気にしないで！逆に新しい価値観で新鮮かも。サッカーが大変なんて、考えたことも無かったもん。』
「……そーなんだ……でもさ、それホントかな？マジでしんどいとか思ったこと無いワケ？だってほら、怪我とか色々あったんだろ？」
さっきまで白髪の子を宥めていた筈の紫髪の子が、今度は目を細めてこちらを見ていた。
「……玲王だっていじめてんじゃん。」
「俺は女の子の心情を察しながら話せるもんね」
んべ、と舌を出しながらふざけている紫髪の子と、白髪の子を見ながら、投げ掛けられた質問について考える。
確かに怪我をした時は自分のプレースタイルがあっているのか迷ったりもしてたけど……
それでも、何故か"つらい"とは感じなかった。
『ホントに、大変だって思った事は...無いかな...。』
ぽそ、と言葉を投げると本を読んでいた眼鏡の男の子が本をおいてこちらを見た。それにつられるように、じゃれていた二人も大人しくなる。
『君が言った通り、嫌われちゃう事もあるけど……でも、どれだけの人を自分のプレーで認めさせることができたかの方が私にとっては大事なんだと思う。』
「フーン、それで世界中から嫌われてもいーワケ？」
白髪の子がぽつ、と呟く。
『そうだね……世界に嫌われちゃったら、流石に寂しいけど……そうなったらそうなったで、私のプレーで、世界中に私って存在を認めさせるよ。
そのうえで、ノアを越えて世界一のプレイヤーになる、かな。』
かなり私のエゴ全開な思想だけどね、と言い切ると三人ともびっくりした顔をしてる。
この反応……初対面の子達の前でこんな話をして、恥ずいヤツだと思われたかも……。
恥ずかしさをまぎらわしたくて、今の無し忘れて！と伝えて立ち上がると片手を紫髪の子に捕まれた。
「良いね、お前。やっぱり面白い！」
「おい玲王、やめろ。女子の手をいきなり握るのは…バカっぽいだろ……」
「うるせー斬鉄、俺は今Aと話してんだよ。」
さっきまでこちらを試すような目で見ていた紫髪の子が、今度はキラキラした目でこちらを見ていた。
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koko(プロフ) - 冴がいるのはカナダじゃなくてスペインだった気が…？作品めちゃ面白いです！ (12月10日 10時) (
レス) @page17 id: 95a531e517 (このIDを非表示/違反報告)
乃愛(プロフ) - 夢主が、サッカーするのってあんまりないから嬉しいです！ (2023年3月16日 14時) (レス) @page25 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します！夢主逆ハー大好きなので嬉しいです！無理せずに頑張ってくださいね！ (2023年3月16日 14時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
くちぱっち - 最高って言葉しか出てこないありがとうございます最高です (2023年2月28日 2時) (レス) @page25 id: fffe7db0be (このIDを非表示/違反報告)
himari20051117(プロフ) - ノエルノア現在最推しなのでありがとございます！ (2023年2月19日 23時) (レス) id: 60346321b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃみっする | 作成日時：2022年2月13日 1時
