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Aside
「A〜♪」
あ、来た
この間大変な借りを作ってしまった人物の声が聞こえてきて
私は読み物を閉じて振り返った
「丸山くん！こっちこっち」
「ビックリしましたやーん！」
走ってきたのかな？
丸山君の額にはうっすら汗が滲んでいた
「もしかして、急がせちゃった？」
「全然！っていうかさ！Aからランチのお誘い受けたらどんな奴でもダッシュしてくるって」
へにゃと笑って相変わらずひとたらしな発言をする彼に、私ははいはいと苦笑いをしてメニューを手渡す
「好きなの頼んでいいからね」
「ホンマにええの？」
「うん、ほら…レポートの件のお礼だから」
人生初のサボりを体験したあの日、
未提出になるはずだったゼミのレポートは、丸山君が仕上げて教授に提出してくれていた
「ほとんど出来てたようなもんやったで？」
「いやいや」
大学の裏門から少し離れたところに、
こじんまりとしてはいるけどモダンな雰囲気が素敵で
料理もとても美味しいと評判な洋食屋があって
丸山君はデミグラスハンバーグセット
私はオムライスセットを各々頼んだ
「あれ、」
「ん？」
「…それって」
お冷やを飲もうとした丸山君は私が隅に寄せた読みものに目を止めて指差した
「ちょっと見せてもらってもいい？」
「え？…あー、どうぞ」
私が手渡すと
丸山君は中をパラパラと見て…
「A、ギターやるん？！」
って、信じられないって顔をした
「いやいや、縁もゆかりもありませんが」
「え？！だってこれ」
「さっき錦戸君が貸してくれたんだよ」
「えぇっ？！」
……それは、表情筋のトレーニングが何かでしょうか？丸山くん
「私が読んでた本、錦戸君に貸したんだよ。そしたらこれ貸してくれるって、笑」
「へー、錦戸君とそんなに仲良かったんやー」
ん？
仲がいい……
…
んん？
「………え、仲、良さそうにみえる？」
「え？ちゃうの？」
丸山君は運ばれてきたハンバーグセットを前にしっかり手を合わせていただきますのポーズ
「あ、ごめん…どうぞ食べて？」
「Aのも来たで？いっただっきまーーす♪」
ハンバーグを一口、その後ライスを一口
丸山君の顔が幸せぇ〜と言わんばかりにとろけた
「それにしてさ、意外やったわぁ」
「え？」
「…使える女やでA」
「…」
丸山君はペロッとデミグラスソースを舐めてから
悪い顔で笑った
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∞やすばのなな∞(プロフ) - ＳＣＣＳさん» まさかのところから返信が(笑)やっぱり腹筋バキバキのともさんで間違いないっすか？先輩！ (2018年1月19日 23時) (
レス) id: 983f5e223b (このIDを非表示/違反報告)
ＳＣＣＳ(プロフ) - ∞やすばのなな∞さん» いやいや、あのともさんっすよ！剃りあげボブと言えば！ (2018年1月19日 23時) (レス) id: 80da970007 (このIDを非表示/違反報告)
∞やすばのなな∞(プロフ) - 安田君の彼女、あたしも会いたい！でも、ほんとにそのともさんであってる？違うともさんやない？ (2018年1月19日 23時) (レス) id: 983f5e223b (このIDを非表示/違反報告)
ruru(プロフ) - ＳＣＣＳさん» あら！ご存知ですか？！私もどこでお会いしたのかが思い出せなくて… (2018年1月19日 22時) (レス) id: d0b2b117c2 (このIDを非表示/違反報告)
ＳＣＣＳ(プロフ) - ruruさん» 私、お会いしたことないんですが、知ってる気がするんです笑お会いしたい！！！ (2018年1月19日 22時) (レス) id: 80da970007 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ココナッツ
| 作成日時：2017年7月17日 0時
