お姫様と海の雫５ ページ6
次「・・・A。あんたはこの家から出たいか？」
真剣な顔で聞いてくる。
家から出ていく。生んでくれたことは感謝しているけど、姉を溺愛し、私に対してはとても冷たい二人。そして、駒のようにしか思っていない姉。私は何度この家に戻されただろう。温かい記憶は中間とのものばかり。家族のものなんて覚えいないほど少ないのだろう。
A「はい。」
次「そうか・・だってよ。ルパン。」
A「ルパン？」
ル「次元、お前気づいてたんだったらそう言えよ。」
そう言った警備の男がマスクを外し、違う男の顔が現れた。
隣にいた男が帽子を外すと、五エ門だった。
A「五、エ門・・さん？」
ル「何々、あんたら知り合いなの？」
五「ああ、先ほど会ってな。それでどうかしたか？」
A「いいえ。ただ何時からいたんだろうと思いまして。」
次「あんたは気づいてなかったようだが、俺らが部屋に入る前からいたぞ？」
A「えっ、そうなんですか！」
そんなに前からいたんだ。警備の人はあんまり仲が良くなかったから分からなかった。
いきなりドアが開き、中間を先頭に警備員の男達が拳銃を構え、入ってきた。
ル「おーおー、威勢の良いことで。それじゃあ、逃げますか。」
次「そうだな。」
五「了解した。」
ルパンさんが私に手を差し出した。
ル、中「お嬢様、お手を／こちらへ！」
中間がそう叫んで手を伸ばしていたが、ルパンさんの手を取った。するとふわりと身体が浮き、ルパンさんに姫抱きをされた。初めてのことだったので、凄く恥ずかしかった。
横では次元さんが警備員の拳銃を落とし、五エ門さんが気絶させていた。
中「くっ、お嬢・・様。」
悔しそうに彼は意識を失った。警備システムが作動し、警報が鳴る。ルパンさんたちはここの経路を知っているらしく、追いかけて来る警備員を上手く巻いていた。
次「それにしても人数多いな。」
人気が無い裏庭まで来て、そう言った。
ル「そうだな。でも、此方さんは厄介そうだぜ。」
裏庭にあるコテージの上に人影があった。
ル「下ろしたら五エ門と一緒に走れ。」
次元さんが銃に手をかけた瞬間、ルパンさんは私をおろし、背中を押した。
ル「五エ門、頼んだ！」
五「御意。」
私の手を引き、走り出す。その時、甲高い金属音が聞こえた。
ラッキーアイテム
ルパンのジャケット
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
ラッキーメンバー
ルパン三世
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リオ - すごく面白いのですが?!続きをお願いします〜ここで止まってしまうなんて、そんな殺生な・・・。 (2019年10月5日 19時) (
レス) id: 893af52793 (このIDを非表示/違反報告)
RIA__(プロフ) - 初めまして！とてもおもしろいです！更新頑張ってくださいね(*^^*) (2019年3月4日 22時) (レス) id: 61ebe19300 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪椿 | 作成日時：2019年2月23日 21時
