狙われたモルモット７ ページ19
日が昇る少し前、何かを感じ目を覚ます。肌を刺す何か。きっと寒さが肌を刺しているのではない。
トイレに行く振りをして、こっそり外に出る。朝なので霧が視界を邪魔するが五感を澄ませ、肌の刺す方に走った。
A『ここら辺・・いた。』
物音をさせない様に茂みに隠れ、標的を見る。
黒いスーツを着た３０〜４０代の男。身体はかなりごつく、オールバックにした髪をすこし乱した時の仕草は女性を虜にしそうなくらい大人っぽかった。(もちろん私は興味ない)それに対し、目は鋭く常に何かを睨んでいた。ここからでも分かる。殺気だ。しかも、かなり強い。
A『感じていたのはこれか・・・』
そっと肩に担いでいたのを下ろし、構える。
Ｌ９６Ａ１。最近のお気に入り。スコープを覗き、風を読みながら狙いを定める。
男が脚を止めた瞬間、銃声を鳴らす。
男のスピードは速かった。胸には当たらなかったが、避けたせいで肩腕を打ち抜かれていた。そして、私の隣に立っていた。
A「・・どうも。」
男「・・・。」
男は何も言わずに私に向かい拳を落とした。
A「！？」
ギリギリで避けたが恐らく当たったら頭蓋骨は簡単に粉砕されるだろう。狙撃銃を置いて、身体を起こし、相棒を握った。男は嬉しそうに笑った。私は何もせず対峙する。
男は接近戦タイプのようで隙の無い攻撃を何回も仕掛けてくる。しかし
A『なんだ。五エ門の方が早いや。』
私の感覚がこれである。常日頃、次元達と遊んでいる(戦っている)ため感覚が完全に麻痺している。はあとため息をつくと腹が立ったのか、攻撃が早くなった。避けながら何が最善か考える。
A「貴方は研究者の関係者？」
もちろん答えは帰ってこないのは分かっている。なので、一回脚を止めてみる。男は拳を私の顔の前で止め、私の胸元辺りに手をかざした。何か機械が動いている様だ。しかし何か不具合でもあるのか困った顔をしている。男はしかめっ面のまま私の服を破いた。完全にフリーズした。男が手を伸ばしてくるを避けようとしたら、後ろに倒れ男が馬乗り状態になった。それでもなお、男は冷静だった。心臓の辺りに手が置かれる。冷たく固い手。次元と違う。全身に悪寒がはしる。知らない男に触れられること、肌を見られること、この体制全てが気持ち悪く、怖い。逃げようとすると男は私の腕を掴み、逃げられなくする。必死にする抵抗も意味はなさなかった。
次「おい、何やっているんだ？」
聞こえた声には殺気が籠っていた。
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リオ - すごく面白いのですが?!続きをお願いします〜ここで止まってしまうなんて、そんな殺生な・・・。 (2019年10月5日 19時) (
レス) id: 893af52793 (このIDを非表示/違反報告)
RIA__(プロフ) - 初めまして！とてもおもしろいです！更新頑張ってくださいね(*^^*) (2019年3月4日 22時) (レス) id: 61ebe19300 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪椿 | 作成日時：2019年2月23日 21時
