裏切り少女は優しい子？

６日目　真月　太宰Side ページ43

太宰Side

ここは？目を開けると真っ暗は空間だった。ああ、Aちゃんの記憶の中か。それにしても
真っ暗だ。殺風景だし、誰も居ない。何度か異能で他の人の記憶に入ったことはあるけど、ここまで真っ暗なのは初めてだ。
すると、小さな光が見えた。そちらに歩く。すると
？「どうしたの？こんな所に呼び出して。」
優「あんたさ、乱歩さんと社長の何なの？」
？「ただの仕事仲間で、友達だけれど。」優「嘘言わないで！」
『嘘じゃないけど・・・。乱歩さんとはお菓子友達だし、社長とは猫友達だし。』
？「何の勘違いをしているか知らないけれど、そうなんだよ。」
多田菜が明らかに睨んでる。
優「まぁ良いわ。私ね。自分の男(もの)に近づく奴を片付けないと、気が済まないの(^-^)」
カチカチとカッターを出してきて、自分の腕を刺した。
？「えっ・・・？」
優「きゃあああああ！！！」
かなり大きな声で叫んだので、急いだ様子で皆が部屋に入ってきた。
優「Aちゃんが、私を刺したの！」
？「は？」
気づくと周りには男性陣が立っていて、女性陣が多田菜を抱き寄せていた。
？『・・・私、悪者決定？』
この後の弁護は一切聞かれなかった。

太「そう言う事か・・はぁ。」
彼女には悪いことをした。そうだ。中也の言った通り、彼女の異能ならカッターなんて道具要らないし、まず刺す動機が無かった。
太「私は何をしていたんだろう。」
入水を断るけれど、タオルで髪を拭いてくれるし、敦君や国木田君と一緒に書類片づけをしてる。良く考えると私、迷惑かけてばかりだったね。
太「Aちゃん。ごめん。私、ちゃんと考えていなかったよ。」

　 本当にごめん

そう言うと大きな光が入って、私を照らした。

気が付くと、元の場所だった。肩に付いていた蝶が消える。周りはまだ寝ていた。
太「Aちゃ・・A。ごめんね。お疲れ。」
そっと外套をかけてあげる。顔にかかった髪を耳にかけてあげて、椅子に座って皆が起きるのを待った。


コメントをくださった方へ
ありがとうございます！かなり長いですが、楽しんでもらえているようで嬉しいです！
これからも頑張らせていただきます(｀･ω･´)

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