裏切り少女は優しい子？

６日目　隠れ月の夜　優里Ｓｉｄｅ ページ38

優里Ｓｉｄｅ

ここはどこ？真っ暗な空間にいる。確か、あいつに変な蝶を出されて
優「寝ちゃったんだ。」
じゃあここは夢の中なの？それにしては暗過ぎっていうか、殺風景っていうか。そう思っていると
小さな光が見えた。何故か、そこに行かなきゃいけない気がして足を動かす。
その光の所に・・・太宰がいた。
太「何で優里ちゃんを傷つけたんだい？」
笑っているが目が笑ってない。
？「私は、何もしていません！」
太「じゃあそれの証拠は何処にあるんだい？」
？「あ・・ありません。」『やった証拠だって無いじゃない。』
これは・・・Aの記憶？多分、私の時のやつだ。
それから色々と映像が変わり、それを見るたびに精神的に追い詰められる、仕事をしたくないと思う。でも時々
春「Aちゃん。一緒にお茶しましょ？」
国「A。やっとミスが少なくなったな。よく頑張った。」
敦「太宰さんの分まで・・すみません。一緒に頑張りましょう！」
優しい仲間の映像が出る。・・・それが、この子の糧だったの？
また映像が変わる。皆に無視され、一番信用していた人に裏切られる映像。
初めてあの人に酷いことをした。
皆の事が嫌い。
あそこにいたくない。
自分が・・嫌い。
優「私・・何してたんだろう。」
私よりも子供で、皆に追いつこうと頑張って、私にも優しく教えてくれて、先輩だからって威張り散らしたことなんて一回も無いあの子に。
涙が真っ暗な床に落ちる。一滴落ちるたびに波紋が出来て、雨のように見える。


　 ごめんなさい。


心からそう思った。すると、真っ黒な部屋に大きな光が入った。

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