＜BROTHERS CONFLICT＞Natsume with broken‐hearted girl -Final (ページ31)

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＃Final episode ページ31

ーAside

棗「今の...どういう意味なんだ」

今のって...？

「あの、棗さん...今のって？」

まさか...

棗「自意識過剰かもしれないのは分かってる。けど、俺は確かに聞こえた...お前が好きって言ったこと...」

「っ...」

嘘...聞こえてた。

けど、今ばれたことよりも私の目の前では衝撃なことが起こっていた

棗「...っ...グス...」

棗さんが泣いてる。

「...棗さん」

今後ろを向いてはイケないと思い私は棗さんに抱かれたまま呟いた。

棗「悪い...男が泣くなんて情けないよな...っ」

「いえ...」

必死に涙を止めようとしているのが凄く伝わってきて、私は短い返事しか出来なかった。

棗「...教えてくれないか。さっきの好きって...俺に対してなのか？」

「...」

棗「俺はお前...Aが好きだ、愛してる...」

「っ...」

そう言い棗さんの抱きしめる力が強まる。
もう、どうしたら良いのか分からなかったけど私の身体は静かに棗さんの腕を解き、棗さんと向かい合う。

「どうしてですか！」

棗「A？(汗」

フと気付いたら私も沢山の涙を流していた。けどもう、どうでも良かった。

「本当にどうでして、私なんか好きになるんですか！！私なんか人を好きになる事も愛する事もまともに出来ないし、勝手に自己解決をしようとして周りの人、椿さんや梓さん。それに、棗さんのこともずっと避けてたのにどうして...！」

もう、止める事なんて出来なかった。
ここまできたら、もう無駄だった...なら一層...

棗「A(何で...」

「何でこんなに...こんなに棗さんのこと好きにさせるんですか...っ」

涙でぐしゃぐしゃになった顔なんか見られたくなかった。
顔を背けようとすると棗さんはまた、抱きしめてきた。

棗「ざまぁみろ」

「え？」

棗「言っただろ、もう一度好きにさせるって」

「あ...」

そうだ、あの時棗さんに言われた。
そしてその言われた時から私は狂ってしまった...そっか。

「もう...私はその時から棗さんが好きだったのかもしれませんね」

棗「だったかもじゃ無い。好きだったんだよ」

「っ///どうしたんですか、棗さん。さっきからキャラが変わってるし可笑しいですよ///」

棗「お前が可笑しくさせたんだろ(ちゅっ」

「なっ！///」

棗「A」

「はい...」

棗「好きだよ(微笑み」

「っ...私もです///(ニコッ」

それから余り覚えていないけれど、私と棗さんは確かにお互いの愛を私の家でその日は朝まで確かめ合った