＜BROTHERS CONFLICT＞Natsume with broken‐hearted girl -Final (ページ4)

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Aside

「え...オーディションに受かった？」

マネージャー「うん、おめでとう♪それでね、今度の水曜日に打ち合わせがあるんだけど大丈夫かな？」

「あ、はい。大丈夫です！」

マ「なら、良かった。それと共演者なんだけど...なんと、またあの二人と共演なの♪」

「二人って、椿さんと梓さんですか？」

マ「そうそう☆でね役割なんだけど、Aちゃん(主人公)と多く関わりが多いのはまだ名前は聞いてないんだけど何か、椿くんと梓くんに凄く関わりが深くて今回では声優と言うのを初挑戦する人みたいなの。」

「...何か、凄いですね。」

マ「うん、私もこんな事初めて。何か椿くんと梓くんが出てるラジオとかによくゲストとかで出てたみたい。それでファンの人達も多いみたいなのよね～。だから今回は是非その3人を出してみようって言う監督の提案らしいのよ。」

「成るほど...それで、今回の物語と言うのは」

マ「あぁ、そうそう。まだ言ってなかったわね♪」

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マ「ってことだから、後はまた水曜の打ち合わせの時にね。今日はこれでおしまい、お疲れ様♪」

「はい、ありがとうございました＾＾(ペコ」

私はマネージャーと別れた後、帰りのバスの中でさっき貰った台本をゆっくり丁寧に読みあげていた。今回、私が主人公として演じる作品名...「broken‐hearted girl」日本訳すると「失恋した少女」

まるで私みたい...(苦笑)

物語にしても過去の私にその主人公はそっくりだった。

仕事が一緒だった男性に恋をしていたものの、告白はしなかったけど色々あって自分で失恋し他の社に転職。そこで出会った男性に主人公は好かれ告白までされる。そして付き合うことになった二人。
だけど、そこへもう一人の男性も加わり彼女を巡っての争いなどが起きてゆく。

けど彼女は最初に出会った彼を選ぶことに。

だけど後々、その彼といてもやはり最初に恋したあの人のことが忘れられず...みたいな物語が複雑に描かれている。

こんなにも偶然自分と重なった物語に出会えるとは思わず私は台本にその日は夢中だった。

けど最終回では、やはりそこは物語だ。

きちんとした結末で迎えられている。

私みたいな結末で終わるはずなど無い...。

私はこの物語...きちんと最後まで演じきれるのかな......。