＜BROTHERS CONFLICT＞Natsume with broken‐hearted girl -Final (ページ28)

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#56 ページ28

ー棗side

「っ...///」

何でお前がそんな顔すんだよ...

棗「......」

監「え、え～っと...まぁ皆立ってるのもあれだし、早く座って打ち合わせ始めましょ♪(汗」

一同「はい...」

それから淡々と打ち合わせは進み30分ぐらいで終わった。

監「私からはこんなものかな。何か質問は？」

椿「ないでーす」

梓「僕も大丈夫です」

「私も」

棗「俺も」

監督「オッケー。じゃ、今日はこれで解散！」

『ありがとうございましたー。』

.

.

.

「では、皆さん御先に失礼いします(ぺこっ」

梓「あ、待って」

「はい？」

梓「最近日も長くはなってきたけど、まだ薄暗いし送ってくよ。あ、棗も着いてきてよ。」

棗「は？」

梓「色々、仮を返してもらいたいからご飯でも奢ってもらおうと思って(微笑み」

棗「あのな...」

椿「梓～俺は誘わないの～？」

梓「椿は誘わなくてもどうせ着いてくるでしょ」

椿「あ、分かってた？(ニコニコ」

「あ、あの本当に大丈夫ですから(汗」

梓「でも、どうせ君の家と同じ方向だから送らせて。別に椿も棗も迷惑はしてないから(微笑み」

「でも...」

棗「...お前は気にしなくていい。女の子1人で帰らすのもこっちは気が引けるからな」

「棗さん...なら、お言葉に甘えて(苦笑」

梓「うん。ありがとう(微笑み」

それから俺たち4人は事務所を後にして彼女の家の方向へと向かった

椿「ーでさ、それでねアイツが(あ、しまった」

椿の喋りに被せて梓が言った

「どうしたんですか、梓さん」

梓「事務所に台本忘れたの思い出しちゃって(汗」

椿「マジで～？今日読み合わせするって言ったじゃんかー」

梓「うん。僕自身も家で練習したいから事務所まで取りに行ってくるよ」

椿「んじゃ、俺等は先に行っｔ(椿も来て」

そう言いながら梓はいきなり椿の腕を掴み事務所へと戻っていく

椿「ちょっと梓！？(汗」

梓「良いから黙って着いてきて。あ、棗は彼女を最後まで送ってあげてよー！」

棗「え、ちょ、梓！(汗」

行っちまった...

棗「...ったく、すまんな。あんな奴らで...って、どうした？」

いきなり彼女が下を向いているのが気になり俺は声をかけた

「いえ...大丈夫です。」

棗「本当か？ちょっと顔見してみろ...」

俺はそう言いながら彼女の顔をそっと覗き込んでみた。

そしてこの時、俺が目にした彼女の顔はさっき事務所で見た顔よりも、俺をまた愛おしく思わせる赤く染まった顔がそこにはあった。