＜BROTHERS CONFLICT＞Natsume with broken‐hearted girl -Final (ページ27)

今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:15,957 hit

#55 ページ27

棗side

ーガチャ

棗「失礼します」

椿「よぉ棗～」

監督「いらっしゃい、棗君♪」

棗「ども。梓と彼女は？」

椿「今さっきコンビニに飲み物買いに行ったとこ。」

棗「そうか...」

椿がこの様子だと彼女から昨日のことは聞いてなさそうだ。

だとすると、俺の予想では梓が今日の彼女の様子に気付き理由を聞き出すために彼女と二人で出掛けたのかもしれない。

確かに彼女自身も今日俺と顔を合わせるのは気まずいはずだ。
けど、いつまでも顔を合わせない訳にはいかない。
多分、今頃彼女は梓に昨日のことを話していると思う。

昨日俺は唐突に彼女に告白をした。
それ以外にも色んな事を...でも、今更後悔したところで意味は無い。

だから、俺は彼女の返事を待つ。昨日彼女は何も言わず帰ってしまった。
あの後少しでも風祭が言った通り、俺のことを考えてくれていたらとしたら...いや、こういう期待をするのはやめよう。
少しでも期待すると、後々後悔が襲ってくる。

椿「てかさ棗、昨日彼女何かあったのか～？」

棗「はぁ...？」

不意に椿にそう言われ俺は思わず声が上ずってしまった。

椿「やっぱあるんだ。棗って普段ポーカーフェイスのくせに、こういう時すげぇ分かりやすいよなぁ(笑)」

棗「別に俺は何も...」

椿「無駄無駄。さっきの梓といい絶対何かあんだろ～ほらぁ早く言いなさいって♪」

監督「ほら～言いなさいよ♪」

棗「監督まで何言ってるんですか(汗)本当に俺は何ｍ(－ガチャ」

俺が椿と監督に反論しかけた時に不意に開いた扉に俺たち3人は一斉にそちらへと目を向けた。

「お、遅れてすみません...あのぉ？(汗」

椿「あ、いや～...」

監督「だって、ねぇ(クス」

棗「...」

「何ですか？(汗」

椿「いや、さっき出て行った時と比べたらすげぇ笑顔になってからびっくりしたんだ(ニコ」

「え？」

監督「そうそう、私もびっくりしちゃった...って、棗く～ん？(ニヤニヤ」

椿「棗ったら彼女の笑顔で照れてんの～？」

棗「照れてない！///」

梓「棗、顔に出てるよ(クス」

棗「梓まで余計なこと言うな！///」

梓「まぁまぁ...こっちもお互い様みたいだしね」

梓がそう言いながら視線を向けた彼女は寒さで冷え赤くなった頬とはまるで違い今まで見たことのないくらい頬を赤く染めていた。

その姿を見た俺は、また更に彼女へ抱く思いが大きくなった気がした。