＜BROTHERS CONFLICT＞Natsume with broken‐hearted girl -Final (ページ25)

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私は梓さんに言われるがまま、収録現場近くにあるコンビニへと向かった。

梓「よし、ここなら良いよね」

不意に梓さんがそう言いながら私の方を振り向いた

梓「昨日、棗と何かあったんでしょ？」

「っ...えっと」

梓「話してくれないかな？」

「...」

梓「あのね、もし昨日棗が君に困らせるようなことをしたって言うなら僕は君に誤らないとイケないし、何より棗にも注意しないとイケないと思うんだよね(苦笑)」

「いえ！棗さんはそんな...」

梓「なら、お願い...棗に会う前にも僕に話しておく方が楽になるんじゃないかな？(微笑み」

「...分かりました」

これ以上黙っていても仕方がないと思い私は梓さんに昨日のことを話すことにした。

「昨日、棗さんと食事に行ってそこで沢山に話をしてもらったんです。」

梓「うん」

「...それで私が会社を辞めた時の話になりました。棗さんはずっと私が会社を辞めた理由が知りたかったそうで、それをこの前椿さんと梓さんそれに、会社の同僚でもあった人に聞かされたって。」

梓「え？」

「あ、別に梓さん達を責めるつもりはありませ(汗)けど、それを聞いて混乱していた私に棗さんが不意に言ったんです...」

梓「..何て？」

「...ずっと、好きだった...付き合って下さいって...」

梓「...それ、本当？」

「はい...けど、可笑しいんです私...っ」

あれ、何で...こんな時に涙なんんか

梓「Aちゃん？(汗)ごめん、僕が無理に(大丈夫ですっ」

「もう少しっ、聞いてくれますか？(苦笑」

梓「...分かった」

「私、その時言えなかったんです何もっ。私はもう人を好きになるなんて無理ですって...たった一言を言えば終わっていたのに。告白される前にも(そうだったんですか)って言えなかった...何も言えないで、その場から逃げてしまったんですっ...」

梓「...そっか。」

梓さんがそう呟きながら私の頬についた涙を指で掬った。

そして、また口を開き言った。

梓「何も言えなかったんだよね？」

「...はい」

梓「じゃあ、君は棗に告白されてどう思ったの？」

「...え？」

梓「嫌だったら、嫌って言う一言を言っただけでも終わっていたはずだよ。けど、君は何も言えず...いや、言わずその場を立ち去ったんじゃないかな。」

「どういう事ですか...」

梓「...君は棗に告白されて嫌だったのかって聞いてるんだよ。」

「...嫌？」

私は、あの時......

「......嫌じゃなかった...」