＜BROTHERS CONFLICT＞Natsume with broken‐hearted girl -Final (ページ16)

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#44 ページ16

棗side

～♪

椿と梓(猫)が寝静まった静かな部屋の中に俺の携帯がなった。

朝から体調を崩してしまい中々起き上がる気力は無かったが、よく寝たおかげで朝よりはだいぶ軽く起きれた。
そして、恐らくメールであろうと携帯の受信BOXを開けた。

梓か...

今日の収録のことだろうと思い俺は梓から送られてきたメール文を黙読した。

「何だこれ...」

いつものメールよりは少し長く、何より書いている内容だった。
最初は体調のことを心配してくれてるようだったが、それ以降は全て彼女のことで画面が埋まっていた。今日の収録は俺が休んだせいで急遽彼女のシーンをする事になったらしく本人は余り気にしてないという事だったのでそこは良かった。

あと一つは、彼女が俺に失恋(？)したことは、もう吹っ切れているとの報告だった。

正直言って、未だに彼女が何故俺に失恋したのか分からない...何時どんな時に勘違いをしたのだろうか。それを聞こうにも今更で、もう聞く気はしなかった。
けど、この梓のメールによると吹っ切れたと言っている。この前みたいにもならず今日は順調に1日を彼女は過ごせたんだと安心できるようなメールだった。

けど、最後のが気になる。

―棗が思っている以上に彼女は手強くなってるよ

彼女が手強くなっているってどういうことだ...強くって意味だよな？(汗

まだまだ、彼女に関して分からないことばかりだ。

けど、諦めないって決めたんだ。彼女に何時か...いや出来るだけ早くこの気持ちを伝えて、そしてまた...俺を好きにさせる。

だから俺はどんな事があろうと諦めない。

この前、別れ際に彼女を止めたけど確かにその時彼女は変わっていた。
もうあの頃の彼女の姿は見れないんじゃないかとも思ってしまった。けど、それはまた俺が変えてみせるという新たな目標が出来た。

また、あの時の彼女に俺が戻す。

絶対に...。

俺はそう心に強く近いまた、さっきより少し冷めたベッドへの中へと身を戻した。