子供だと思わないで

2人の天才 ページ10

Aと常田は順調に交際を進め、既に2年が経過しようとしていた。

常田はネット上で「久しぶりに出てきた天才」だと称されていた。


井口「大希ぃ〜今日飯いこ〜」
常田「今日は無理」
井口「あ、そっか、Aちゃんの誕生日か。」
常田「あ、そうだっけ。でも曲作んなきゃだしどうすっかな…」
井口「そうよね。まあとりあえず頑張って」
常田「おう。」



井口理。
彼はズバ抜けた歌唱力、魅力的すぎるハイトーンボイス。独特のキャラクター。彼は老若男女問わず様々なヌーを集め、彼もまた、天才と呼ばれる。



彼はわたしと大希が付き合っていることを知っている


それに、わたしと彼がマンネリ気味なのも知っている





_______



ピーンポーン


ガチャ
「はーい、？
あ、井口くん！」



井口「ごめんね〜突然お邪魔しちゃって！」

どこか、優しい表情に見える、、。



井口「今日、大希来れるかどうかわかんないらしい、。」


「そっかー、ありがと、あがってく？」


井口「あ、お邪魔しまーす」





井口「でさ、悩みとか、ないの？」

「悩み、、、、、」

井口「なんか最近パッとしないじゃん。」


「ある。
なんか、大希とすれ違っちゃってる気がする。
マンネリってやつかな？」


井口「もー大希だってAとイチャイチャしたいんだよもっと！

見てみなさいよ！メジャーデビューして6年も経ってるのにずーーーっと最前線なんだよ？

俺らあいついなきゃ成り立たないんだから！Aちゃんだってそうじゃん！忙しいじゃん！」


「確かにね、、。」









井口くんの真っ直ぐであったかい眼差しと言葉に、わたしの中の何かが動いてしまった気がした。

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