本日ハ雲天ナリ･･･83 ページ38
sideA
昼食が終わり、それぞれが部屋に戻るとき、
『･････あ、燭台切さん』
燭台切｢･･････なに･･･？｣
私は、ラップをかけておいたオムライスのお皿を一枚手渡す。
『･･･大倶利伽羅さんの分です。もし食べられないようでしたら、捨ててもらって構いませんから。』
大倶利伽羅さんも重傷で歩き回れない。
せめて、手入れ出来ない分、ご飯は食べてもらいたい。
燭台切｢･･･わかったよ。｣
燭台切さんは短くそう言うと、そそくさと部屋を出ていく。
(･･･さて、私も働きますか)
＿＿＿＊
今日は庭の草取り、あとは言わずもがな、本丸清掃に霊力練習。
私は袖を捲りあげて、本気で取り掛かる。
長い時間邪気に晒された本丸の庭は、荒地のように草が生えている。
とりあえず、目の前の草を一掃することを目標にして、片っ端から引っこ抜く。
･･････
しばらく同じ作業をしていれば、だいぶ見通しが良くなった。
私の労力と引き換えに･･･。
ずっとしゃがんでいたからか、ものすごく腰に来る。
私ももう若くない←
一人、縁側で休憩していた時、
私の首筋に冷たい物が当たる。
･･･
『･･･刃物は人に向けると危ないですよ、鶴丸さん。』
その冷たいものとは、私を慰労する為のお冷とかではなく、鶴丸さんの刀だった。
鶴丸｢まったく･･････
君は何故そんなにも感情が無いんだ。･･･殺し甲斐がないじゃないか。｣
『･･･それを教える義理はないですよ。』
鶴丸｢･･･そうかい、･･････なあ、少し君に聞きたいことがあるんだが･･･｣
『･･････なんでしょうか』
鶴丸さんは口の端を少し上げて妖気に微笑む。
私は少し、眉をひそめた。
鶴丸さんは、私の中で特に要注意人物だ。
薄々感じてはいたものの、
･･･この人の邪気は異常だ。
三日月さん同様、放ったらかしてはいけない。
じっと鶴丸さんを見つめると、
鶴丸｢･･････君は、いつも左目を隠しているが･･･、
･･･それは何か理由があるのかい･･･？｣
･･･！
『･･････何故、それを知りたいのですか』
鶴丸｢･･･いや、？ 別に、お洒落とかそういう理由なら、それはそれで良いんだが･･･｣
鶴丸さんは、目を細める。
鶴丸｢･･･君の場合は、
･･･何か別な理由があるんじゃないかと思ってね｣
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よぺ(プロフ) - 鳳李千歳さん» 私ももう趣味の一環として書いているので、全然苦ではないですよ（笑）。楽しんでいただけているのなら、本望です(*^^*)。まあ、程々に頑張ります！ (2020年3月27日 18時) (
レス) id: e6cb5ae321 (このIDを非表示/違反報告)
鳳李千歳(プロフ) - やはりとても面白いですが、無理はしないで下さいね？ (2020年3月27日 13時) (レス) id: 94a41c4f40 (このIDを非表示/違反報告)
よぺ(プロフ) - 鳳李千歳さん» わああ！ありがとうございます┏○┓。そうですね、結構序盤で長めに使ってしまったので、伊達のお話が終わったら、長谷部くんとかの絡みを作りたいと思います！千歳さんの小説が出来たら読んでみたいですね！ご意見ありがとうございます！ (2020年3月27日 7時) (レス) id: e6cb5ae321 (このIDを非表示/違反報告)
鳳李千歳(プロフ) - とても面白かったです！一期か、へしべ（圧し切り長谷部）、亀甲と夢主ちゃんの絡みがほしい…。というか夢主ちゃんとっても可愛いです！！僕もこんな小説書けるようになりたいです！尊敬しました！ぜひ体調に気を付け頑張ってください！！！応援してます！ (2020年3月27日 3時) (レス) id: 94a41c4f40 (このIDを非表示/違反報告)
よぺ(プロフ) - Λさん» ありがとうございます！そう言って頂けてとっても嬉しいです(*´ω｀*)。完結までは頑張りたいと思いますので、これからもよろしくお願いします！ (2020年3月26日 19時) (レス) id: 737a10364d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よぺ | 作成日時：2020年3月24日 9時
