本日ハ雲天ナリ･･･59 ページ13
sideA
安定に続き、清光と山姥切もゆっくりと歩いていく。
そして三人の背中が見えなくなった。
『･･･それで、お話とは･･･？』
今剣｢･･････こっちです。｣
(･･･？？)
今剣さんの後ろをついて行くと、本丸の一角、三条部屋の近くの部屋にたどり着く。
『･･･ここになにか御用ですか？』
すると、今剣さんはこちらに向き直る。
今剣｢･･････おねがいがあります。･･････いわとおしを････････････いわとおしをたすけてください･･･！｣
＿＿
『･･･分かりました。』
今剣｢･･････えっ･･･｣
今剣さんは、私が即答すると思わなかったようで、目をまん丸にさせている。
『･･･？どうかしましたか？ ･･･治すのであれば、早い方が良いでしょう？ ･･･ただ、･･･私の霊力はまだ不安定です。最前を尽くしますが、岩融さんが霊力に耐えられるかは分かりません。』
淡々と話す私に、今剣さんは口を開けている。
今剣｢･･････どうして？｣
『･･･？』
今剣｢･･････どうして、･･･たすけてくれるんですか･･････？｣
え、だってそれは･･･
『･･････岩融さんを助けて欲しいと、言ったのは誰ですか。』
今剣｢･･･！｣
『･･････言っておきますが、助けを求めている人を蔑ろにするほど、私も落ちぶれてはいません。』
今剣さんは、俯いてしまう。
『･･･それで、どうするのですか。少なくとも、ここでの決定権は全て今剣さんにあります。』
すると、今剣さんは顔を上げ、
今剣｢･･････おねがいします･･･。すこしでも、いわとおしがなおるかもしれないなら･･･。｣
決意を固めたような顔でこちらを見た。
『･･････分かりました。』
私は一言そう言って、襖に手をかける。
襖を開けると、夕日が部屋の中に光の線を作った。
その線の行き止まりには、
ボロボロの戦闘装束に身を包まれながら、
荒い呼吸を繰り返している岩融さんが横たわっていた。
その近くには、所々ヒビが入っている大きな薙刀。
これはかなりの大仕事になりそうだ。
岩融さんの横にそっと正座をすると、
岩融さんは目だけこっちに向ける。
岩融｢･･･っ･･･はぁ、･･･俺を･･･殺 しに、来たのか････？ 人間よ･･･｣
その目は、あの時の山姥切と同じだった。
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よぺ(プロフ) - 鳳李千歳さん» 私ももう趣味の一環として書いているので、全然苦ではないですよ（笑）。楽しんでいただけているのなら、本望です(*^^*)。まあ、程々に頑張ります！ (2020年3月27日 18時) (
レス) id: e6cb5ae321 (このIDを非表示/違反報告)
鳳李千歳(プロフ) - やはりとても面白いですが、無理はしないで下さいね？ (2020年3月27日 13時) (レス) id: 94a41c4f40 (このIDを非表示/違反報告)
よぺ(プロフ) - 鳳李千歳さん» わああ！ありがとうございます┏○┓。そうですね、結構序盤で長めに使ってしまったので、伊達のお話が終わったら、長谷部くんとかの絡みを作りたいと思います！千歳さんの小説が出来たら読んでみたいですね！ご意見ありがとうございます！ (2020年3月27日 7時) (レス) id: e6cb5ae321 (このIDを非表示/違反報告)
鳳李千歳(プロフ) - とても面白かったです！一期か、へしべ（圧し切り長谷部）、亀甲と夢主ちゃんの絡みがほしい…。というか夢主ちゃんとっても可愛いです！！僕もこんな小説書けるようになりたいです！尊敬しました！ぜひ体調に気を付け頑張ってください！！！応援してます！ (2020年3月27日 3時) (レス) id: 94a41c4f40 (このIDを非表示/違反報告)
よぺ(プロフ) - Λさん» ありがとうございます！そう言って頂けてとっても嬉しいです(*´ω｀*)。完結までは頑張りたいと思いますので、これからもよろしくお願いします！ (2020年3月26日 19時) (レス) id: 737a10364d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よぺ | 作成日時：2020年3月24日 9時
