15話 ページ15
em.side
「レイカさん」
「は、…。ひっ……!」
「ルイの、彼女の事はここにいる誰よりも私が分かっています。勝手なことを仰るのはやめていただけますか?」
ゾクリと、彼女の後ろ姿を見ているだけなのに、思わず背筋が凍った。
普段の彼女の声とは思えないような、低い声。
その言葉を真っ向から受けたレイカが怯えたように声を漏らし、その場に座り込む。恐らく腰が抜けたのだろう。
「それに、彼女が故意にぶつかったと言う証拠がないのはそちらも同じではないでしょうか?」
彼女はレイカが腰を抜かして座り込んでも、自分には関係ないとでも言うように淡々と話を進めていく。オスマンも、余りの迫力にレイカを心配する余裕もないようだ。
「A嬢」
しん、と静まり返った食堂内に、一際低く地に響く声が響き渡る。途端に食堂内は緊張感で溢れる。
何も言わず、三人の様子を俯瞰していたグルッペンがニヤリと、怪しい笑みを浮かべて立ち上がった。
「……は、い」
「最近、ショッピはレイカ嬢の訓練につきっきりだそうだな」
グルッペンに何を言われるのかとビクビクしていたAの薄い肩が、その言葉にピクリと反応する。
近くに立っていたショッピはバツが悪そうに下を向いた。
「そういえば、レイカ嬢が今日着ているドレスはショッピからの貰い物らしい」
「グルさん、それは……」
グルッペンが話を続けようとした所に、トントンが制止をかけようとする。
それもそうだ。この状況で、こんな場所で、それを言うにはあんまりだ。グルッペンが言わんとすることはまるで、
「なあ、A嬢。……貴方はそれを聞いても、心当たりがないと?」
まるで、
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秋人(プロフ) - パスワード掛けても公開して下さってありがとう御座います。本当に好きなお話なのでうれしいです。作者様に無理のないように過ごして下さい。 (2022年3月12日 23時) (レス) id: 3a6567d6ac (このIDを非表示/違反報告)
よにん - 前に見かけてまた見たいと思っていてまた見れて嬉しいです。応援してます! (2020年6月24日 15時) (レス) id: 3491a11aac (このIDを非表示/違反報告)
鬼雷 - 初コメ失礼します!少し前に見つけてひっそりと応援しておりました!ストーリーが凄く好きで先が凄く気になります!作者様のペースで頑張ってください!更新されるのを楽しみにしてます!完結まで追いかけます!頑張ってください! (2020年6月24日 0時) (レス) id: 15f01a3427 (このIDを非表示/違反報告)
りんご飴(プロフ) - 茄子さん» 教えてくださりありがとうございます!!これからも頑張ってください!!他はもう素敵な話ばかりで読み入ります!もしもあったら聞かせてもらいます…! (2020年6月17日 19時) (レス) id: c59a6d75f0 (このIDを非表示/違反報告)
茄子(プロフ) - りんご飴さん» コメントありがとうございます!ありがとうございます!泣きます(;;) 手首を掴んだのはsypさんです!いえいえ、分かりづらかったかもしれません……。ごめんなさい(;;) 分からないところがあればジャンジャン聞いちゃってください!ありがとうございました(^_^) (2020年6月16日 20時) (レス) id: 8809630e87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:茄子 | 作成日時:2020年4月6日 21時