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11話 ページ11

Aside

メイドが夕食を取りに行ってから数十分が経った。普段ならもうとっくに届けてくれていてもおかしくは無いのだが、まだ戻ってくる気配はない。
パタンと読み途中の本を閉じて、ゆっくりと立ち上がった。

「どう、しよう」

普段ならもう少し待てば来るだろう、そう思うだろう。だけど、何故か今日はどうしても落ち着かない。
何かずっと、嫌な予感がモヤモヤとしている。



「…行くか」

本当は食堂には顔を出したくないけれど、もしも取りに行ってくれている間、届けてくれようとしている間にメイドの身に何かあっては心配だ。幾ら強い幹部達が揃う城だからと言っても完全に安全という訳でもない。逆に、食堂に幹部全員が揃っている今、観光客に取っては狙い目だろう。
それに、ほとんど毎回取りに行って貰っているのは幾ら仕事と言っても申し訳ない。

様子見も兼ねてたまには自分で取りに行こうと決意し、自室を後にする。

嫌な予感が、当たらなければいいけれど。




広い廊下でたまに通りかかる一般兵やメイドから挨拶をされながら食堂へと辿り着く。途中で夕食を取りに行ってくれたメイドに会うことはなく、もし食堂に居なかったら、と内心かなり焦っている。それでも、食堂に彼女が居る事を信じて扉に手をかける。
中からはガヤガヤと騒がしい声が漏れていて、更に上がる鼓動に、ゆっくりと深呼吸をしてから扉を開けた。


「おかしいですわ!Aさんを呼んで来なさい!」





「……え?」

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秋人(プロフ) - パスワード掛けても公開して下さってありがとう御座います。本当に好きなお話なのでうれしいです。作者様に無理のないように過ごして下さい。 (2022年3月12日 23時) (レス) id: 3a6567d6ac (このIDを非表示/違反報告)
よにん - 前に見かけてまた見たいと思っていてまた見れて嬉しいです。応援してます! (2020年6月24日 15時) (レス) id: 3491a11aac (このIDを非表示/違反報告)
鬼雷 - 初コメ失礼します!少し前に見つけてひっそりと応援しておりました!ストーリーが凄く好きで先が凄く気になります!作者様のペースで頑張ってください!更新されるのを楽しみにしてます!完結まで追いかけます!頑張ってください! (2020年6月24日 0時) (レス) id: 15f01a3427 (このIDを非表示/違反報告)
りんご飴(プロフ) - 茄子さん» 教えてくださりありがとうございます!!これからも頑張ってください!!他はもう素敵な話ばかりで読み入ります!もしもあったら聞かせてもらいます…! (2020年6月17日 19時) (レス) id: c59a6d75f0 (このIDを非表示/違反報告)
茄子(プロフ) - りんご飴さん» コメントありがとうございます!ありがとうございます!泣きます(;;) 手首を掴んだのはsypさんです!いえいえ、分かりづらかったかもしれません……。ごめんなさい(;;) 分からないところがあればジャンジャン聞いちゃってください!ありがとうございました(^_^) (2020年6月16日 20時) (レス) id: 8809630e87 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:茄子 | 作成日時:2020年4月6日 21時

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