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第25話 ページ25
私の知ってる彼と何ら変わりなくて思わず笑顔がこぼれてしまう。
と、急いで着替えなければと彼に手渡された制服に腕を通す。
なんだか不思議なものだ、彼がこっちに来たと思ったら、次は私がこっちに来ちゃうなんて。
でも、また彼と会えて嬉しい。
｢よし、お待たせ、着替えたよ。｣
｢あぁ、よく似合ってる。｣
｢へ。｣
とんでもねぇ爆弾を落とされてこっちはわたわたしてるのに関わらず、彼は行くぞと部屋から出て歩き始めている。
教令院の制服だけれど、彼に褒められたのは嬉しくって浮ついた気持ちで彼の後を着いていった。
彼の後ろからキョロキョロと当たりを見渡すと、見しった景色で、あっという間に教令院から彼の自宅に着いてしまって、自分の足で歩いて見て思ったけど、本当に教令院から彼の自宅って激近なんだな。
｢それで、これからの君の生活だが、部屋がひとつ空いている、そこで過ごすといい。｣
｢え、いいの？｣
｢当たり前だ。前は君が俺の家だったが、今日からは俺が君の家だ。何か欲しいものがあったら遠慮なく言ってくれ。俺が君を頼ったように、君も俺を頼って欲しいと思っているよ。｣
｢アルハイゼン…。うん、ありがとう頼らせてもらうね。｣
｢それでいい。それと、君も知っての通り、ここには煩い同居人がいる。苦情があったらいつでも言ってくれ。追い出す。｣
｢あはは、それは大丈夫かな。｣
｢そうか。｣
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作者名：やたお | 作成日時：2023年8月21日 0時
