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温もり ページ29
｢ふふ、アルハイゼン、ずっと慣れないね。｣
｢慣れる日が来るとは思えない。…少しでも力加減を間違えたら潰してしまいそうだ…。｣
｢そんなこと言うなんて珍しい。大丈夫？抱っこ変わろうか…？｣
｢いや…このままでいたい。確かに、少し不安だし、怖いところはあるが、それよりも、この体温と重みが心地良い。…君がいなかったら、一生味わえなかっただろう温かさと重みだ。ありがとう。｣
｢アルハイゼン…ううん、こちらこそ、ありがとう。あ、ね、起きたみたい。そろそろお昼の時間だし、せっかくだから、そのままミルクあげてみて。｣
｢分かった。ミルクも作ってみたい。暫く抱っこしてくれ。｣
｢は〜い。作り方わかる？｣
｢一通り学んできたが、君の方が詳しい。横で見ていてくれ。｣
｢分かった。じゃあキッチン行こうか。｣
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作者名：やたお | 作成日時：2023年4月20日 0時
