【霊幻新隆】触れられない【モブサイコ100】

10 むにむにべちべち ページ14

一般的な幽霊のイメージ。
下半身から下が無い。なんか白い三角のやつを頭に巻いている。白目。怖い。スゥって飛べる。透けて物に触れられない。
そんなイメージとは大きく異なって、私は全身あるし三角のやつも無いし白目でも怖くもない、飛べもしないし物にも触れられる。

霊幻さんには、触れられないけれども。

この前わかった事なのだけれど、モブくんとエクボには触れられた。
モブくんのほっぺが柔らかそうだったので興味本位で手をやったら、しっかり触れられたのだ。ちなみにすごく柔らかかったので10分くらいむにむにしていた。エクボは顔が腹立つのでべちべちしておいた。
私の事を視認出来る人には触れられるらしい。

後、霊幻さんは色々あってエクボの事が視認出来るようになったらしい。
私が事務所で寝ている間に何があったのだろうか。モブくんの話によると爪とかいう組織が関わっているらしかった。
ツメだかツナだか何だか知らないが、何故エクボだけなんだ。エクボ程の悪霊が視認出来るなら私の事が視認できてもいいじゃないか。腹立つ世の中だ。

そんなわけで私は色々考えた末にエクボに怒りを覚えている。何故あんな変な顔のエクボが霊幻さんに、と理不尽な怒りを。

イライラしながら外を散歩していると、人にぶつかった。街中で人にぶつかるのは初めてだった。ぶつかりそうになっても皆すり抜けていくから。という事は、霊感が強い人か、超能力者にぶつかってしまったのか。私が慌てて顔を上げると、真っ黒なスーツを着た長身の男の人が驚いた顔をしながら私を見下ろしていた。

「あっ、あの、すみませ…」

「おぉ、Aじゃねぇか」

「…え」

「俺様だよ、エクボ」

「江窪…さん？誰ですか？そんな知り合いは…」

「いやエクボだよ。上級悪霊の！！」

「は、」


若干焦りながら自身の胸に手をあててエクボだと言い張るこの男性の頰には、確かにあの悪霊のエクボの様な赤い丸が浮かび上がっている。

「…あ、エクボ」

先程少しでも格好いい人だなと思ってしまった私を猛烈にぶん殴りたい。
いや、この男性自体は格好いいのだろう。エクボが憑依しているだけでエクボ自身ではない。自分でも何を言っているのかわからなくなってきた。

とりあえず目の前のエクボをぶん殴った。





＿＿
守衛エクボとの絡みを書きたかっただけ(^q^)今物凄く眠いので文章がおかしいと思います。すみません。
一昨日更新するとか言って更新出来ませんでしたすみません。

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