【d!】七不思議？いいえ十四不思議です。

九霊目 ページ10

ジリリリリリリリリリ…

『うるっぜぇなゴルァ！』
　
バキッ！

『oh…』

勢いの余り目覚ましを壊してしまった。

どうすんねん。金ないで。

親もいないし。

服を着替え、ココアだけ飲み家を出た。

すると、

「んよっ！はよ行くよ！」

美咲が家の前で待っていてくれた。

うわぁ…神様ぁ。

『うむ。』


そして、学校に着いて、教室につく。


すると…

『？私の作文用紙？』

作文用紙が私の机に挟まっていた。

「昨日忘れたって言ってたじゃん。ただ机に挟まって忘れたと勘違いしただけなんじゃね？」

いや、ちゃう。

トントンさんとか言う怪異様がやってくれたんだろうね。

ありがてぇ…

でも、美咲に言うと、大体質問攻めが始まる。

なんて言うんだ…？すぐに広めるというか…

『まじか。しまったなそれは…』

そう言いながら、作文用紙をめくる。

私の字ですやん。すげぇ。

しかも、続きが無理なく書かれてる。

え、すげぇ。

取り敢えず、作文を提出し、体育をして、授業を受けていると、あっという間に下校時間に。


「どうしたん？今日ごきげんじゃん？」

おっ！よくぞ気付きました美咲殿！

『実は今日、ゲームの発売日なんすよ！学校終わったらすぐ行けるように、財布、持ってきたんすよ！』

そう言うと、美咲が不思議そうな顔をする。

「おん。そっか。でもさ、今日四時半から十時半までアンタ補習だよね？」

………え？

『あ、ホンマや。…やっべ！ま、まぁ！？十二時まで開いてるから！塾終わってから行けばいいし！ほんじゃばーい！』

因みに今の時刻は四時ニ十分。やっべ。

急いで私は家に帰り、塾に向かった。




そして、塾が終わり、飯を食い、ゲームを買いに行こうとしたところで、また問題が。

『無い。』

そう、財布が無い！

学校に落としてきたな…

しかもあんなか生徒手帳入ってるし…諭吉入ってるしさ…

でも、学校行くと、アイツらいるだろ？

ショッピ君とか…

嫌だなぁ…

でも、背に腹は代えられない。

勇気を出して、学校に行った。




『いや、相変わらず校門開いてるやん。』

セ●ムとか起動しないの？

そう思いながら、学校に侵入。

すまんな。

さて、財布をどこで落とした？

まずは…体育倉庫で委員会の仕事をしたから…ワンチャン落ちてる？

昨日ゾムが何か言ってた気がするけど、忘れたし気のせいだろう。

そうして、体育倉庫の扉を開けた。

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