二十七話 ページ27
『一つしか空いてないのかよ。』
「仕方ないじゃん…交換してるんだから…。」
それは仕方ない。
「密室、男女で…当然何も起こらぬ筈もなく。」
「ゾム…やっぱお前エ「あああああああ！」小僧やん。」
シッマが叫んで必死にワードを隠す。
『叫ぶな。』
すると、向こうの方からこちらに向かって誰かの足音がする。
ゾムも気付いたようで。
『「静かに…誰か来る。」』
すると、小声で話し始める。
「ホンマか…？」
「誰だろ…。」
この気配は。
『多分またオスマンさん。』
まだ話した事ないから一応さん付けで行こう。うん。
「オスマンか…」
『取り敢えず誰か二人はベッドの下、私と誰かはベッドの上な。』
いざと言う時私が一番演技できるから。
「じゃあ俺下行くわ。」
「俺も。」
「じゃあ俺上？」
ゾムとシャオロンが下、コネさんが上と言う事になる。
『来た！隠れて。』
急いでカーテンを閉めて身を隠す。
『ゲホッゲホッ…』
「……。(咳の真似上手いな。)」
そして扉が開く。
「さっきトントンの連絡で屋上から逃げたって言うからまた探し直せって言われためう。…グルッペンもご執心やな。女なんて入れたら大変な事になるって分かっとるやろ。」
「随分お怒りの様だね。」
「いやぁ…だって女やで？過去みたいな事になったら困るしな…」
「そう言えば昔女絡みで大変な事になってたね。」
「中学の時なぁ…」
何があったんだよ。
「因みに誰も居ないよ？…あぁでも凄く気分の悪そうな子がさっき来たからベッドは開けんでな？」
「やっぱここも居らんか…じゃあゾムが見たがってたグラビア写真集貸しに行くか…」
「おいちょ！変な事言うんちゃうわ！さすがにそれは欲しがってへんって！」
…あ。
「あれ？ゾムが何でカーテンの中から？」
嵌められた。
『……このバカ。』
「ちょっとゾム…今のは最悪や。」
「折角俺ら我慢しとったのに…」
ニコニコしながらオスマンは近づいてくる。
「ようやく見つけたわ…ほら、生徒会室行くで。…俺はあんま来て欲しくないけど。」
『ゾム、お前の写真渡すかんな？』
「待って下さい姉貴！それだけはちょっとやめて！やめて！」
…渡す気ないから安心しろって。
『はぁ…エナドリ奢りね？あと貸し1つな。』
「分かりました！」
「てか…ゾム達も行くめう。」
「……え？」
こうして二時間にわたる死闘は幕を閉じ、四人まとめてオスマンに引っ張られるのだった。
『行きたない…』
「いつの間にか訛っとるし…移った？」
『移ってへんわボケ。』
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階梯(プロフ) - キャスさん» お恥ずかしい……ご指摘ありがとうございます！ (2020年5月12日 8時) (
レス) id: 64ec12ca01 (このIDを非表示/違反報告)
キャス - 面白いです！それと、25話非公開になってません？勘違いだったらすみません！ (2020年5月12日 1時) (レス) id: 45eedb7288 (このIDを非表示/違反報告)
階梯(プロフ) - こたつ丸さん» 二十五度位には保てなかったのでグッピー死にますね。更新頑張ります！ (2020年5月3日 16時) (レス) id: 64ec12ca01 (このIDを非表示/違反報告)
こたつ丸 - 前作との温度差でグッピー死ぬわ！更新頑張ってくだちゃ (2020年5月3日 13時) (レス) id: 5f1e89c35b (このIDを非表示/違反報告)
階梯(プロフ) - トドルゴンさん» 前作と差が激しいです。高低差で泣けますよね(((おい (2020年4月27日 14時) (レス) id: 1546390b18 (このIDを非表示/違反報告)
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