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二十六話 ページ26

『散々心配しといて初めの一言はそれですかぁ!?』

「いや、心配したで?」

ゾム、もっと素直になれよー。うぉううぉう。

「いやぁ…凄かったわ。シッマじゃ無理だね。」

「シャオロン!一々煽るなや!」

狂犬は今世でもうるさいな…

『まぁいいや。助かったし何より。』

「そうやな。…てか、さっきからドンドン聞こえへん?」

「それはゾムの空耳やろ。」

「いやでも待てシャオロン。ゾム耳ええし……」

確かに聞こえない事は無いけど。

すると、バンッ!と言う勢いのいい音と共に…

扉が壊れ。

「ゾム!コネシマ!シャオロン!何で見つけたのに連れてこないんやっ!もう四限目やで!」

怒ったトントンの叫び声が。

『oh..生徒会来ちゃった。全員これ付けろ。』

急いで皆に投げ渡す。

「何やこれ…パラシュート?」

「言いたい事分かったで!俺先行くわ!」

「ゾム!?」

ゾムは屋上から飛び降りる。

『イヤッフー!』

私も飛び降りますよ。

そして、続いて

「もう!ここで捕まる訳にもアカンしな……」

「シャオロン!?もうえぇ!俺も行く!」

狂犬ズも飛び降りたようだ。

「Aさん…いつの間にそんなもん用意したんか?」

残されたトントンは屋上で頭を抱えるしか無い。

大勝利。

『ほら、別の潜伏場所考えるよ。』

「了解。」

学校バックれた方が早いだろうけど…

また兄さんに怒られたら溜まったもんじゃない。

「嫌やけど、保健室は?」

「嫌やな…だけどまぁ、そこしか無いか。」

『私も保健室は嫌だけど…分かったそこな。』

「何でAまで嫌やねん。」

ペ神がいるからだよ!

とは大声で叫べる筈なく。

保健室へと走る。

走るイケメン(笑)三人衆は、汗が反射してキラキラと輝き、宝石のような澄んだ瞳でこちらを見てくる。

いや、正しくは…

前を向いたら私がいるから、見るしか無いんだよなぁ…

「体力あり過ぎやろ…」

「数十センチの差が縮まらん…」

「キッツ…」

それぞれ、ゾム、コネシマ、シャオロンがボヤいていく。

『よっしゃ着いた。』

無言で保健室の扉を開ける。

「あれ?ゾムにシッマにシャオロンに…委員長。委員長が来た理由は分かるとして、生徒会と何で行動してるの?」

私が逃げてるの何?全校生徒にでも伝わってるのかな?

『ウチの人質。』

「言い方…」

「いやでもゾム。合っとるで?」

「まぁ、元は人質だし…」

今もだよ。

「はぁ。良くゴリラ3匹を捕まえられたね…。ええよ。ベッドひとつ空いてるから隠れや。」

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階梯(プロフ) - キャスさん» お恥ずかしい……ご指摘ありがとうございます! (2020年5月12日 8時) (レス) id: 64ec12ca01 (このIDを非表示/違反報告)
キャス - 面白いです!それと、25話非公開になってません?勘違いだったらすみません! (2020年5月12日 1時) (レス) id: 45eedb7288 (このIDを非表示/違反報告)
階梯(プロフ) - こたつ丸さん» 二十五度位には保てなかったのでグッピー死にますね。更新頑張ります! (2020年5月3日 16時) (レス) id: 64ec12ca01 (このIDを非表示/違反報告)
こたつ丸 - 前作との温度差でグッピー死ぬわ!更新頑張ってくだちゃ (2020年5月3日 13時) (レス) id: 5f1e89c35b (このIDを非表示/違反報告)
階梯(プロフ) - トドルゴンさん» 前作と差が激しいです。高低差で泣けますよね(((おい (2020年4月27日 14時) (レス) id: 1546390b18 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:階梯 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2020年4月15日 10時

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