【wrwrd】一般人は総統の相棒！？【軍パロ】 (ページ3)

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深緑の幹部とケーキページ3

「普通じゃない」私の自己紹介はこんな物だ。
日記を綴り、宿屋を抜ける。
そうしてまた、一般人の振りをして、城下町の人混みに混ざる。

何処に行こうか？
甘味処はかなり評判らしく、遠く離れた国にまで知られている程だ。
と聞いたことがあるので、甘味処に行こうかな？
そうして、歩いていると右手に沢山のケーキが並んだ店を見つける。
…お金、あるか？
財布を出し、持っている紙幣の数を数える。
いち、に、さん、よん、ご…
あるじゃん。
期待を胸に込めて、私は店のドアを開けると、チリンチリン。と心地良い鈴の音が鳴り、店の人がやってくる。
「いらっしゃいませ。席にご案内致しますね。」
接客までしっかりしているんだな。
案内された席に座り、取り敢えず私の好きなダージリンとマロンタルトのセットを頼む。
数分後に、マロンタルトと紅茶が届く。
美味しそうだ。そりゃ話題になるだけあるもんだな。
一口食べようとした時、チリンチリンと、あの心地良い鈴の音が聞こえた。
繁盛しているんだなぁ。
「オスマン様、申し訳ございませんが、只今満席の為、相席となります。オスマン様がおっしゃるなら、今から貸し切りにしても…」
そこまで言うと、その…オスマン？って言う人は、手で静止させ、
os「大丈夫めう。それじゃあ…そこの女の子と相席で。いいめうか？」
私の方を指さした。

は？

意味が分からない。
その語尾も、私と相席になる意味も。
だが、さっき店員が言った貸し切り、という言葉。
きっと彼は名高い人物なんだろう。
私は「彼」を探す事しか興味が無いので、全く分からないが。

オスマン、と呼ばれた茶髪で、トルコ帽をかぶっている人物は私の方へやって来て、
os「相席、失礼するめう。」
優しく微笑んでくる。
意味が分からない。
まあ、私は一般人だ。そう。だから、嫌がらずに
『全然。寧ろ一人でケーキを食べるのは、何か味気ないな。って思ってた所なんですよ。』
そう言い、ケーキを一口食べる。美味しい。
一般人になりきれている筈だ。
ところが、オスマンとやらは、驚いた様に私を見つめる。
os「俺を見て、引いたりしないめうか？」
あ、そうか。名高い人物なら、一般人は遠慮したり、店を出たりするのか。
うーん。私の言い訳で、彼をごまかせるのか？
『えっと…わ、私は国を渡り歩く旅人でして。貴方のお名前も、何も分からないのです。』
ふーん。とばかりに彼は私を見る。
そして、
os「俺の名前はオスマン。この国の幹部をしているめう。」