【wrwrd】一般人は総統の相棒！？【軍パロ】 (ページ15)

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狂気と警戒ページ15

〜zm視点〜
宣戦布告から数時間後。
俺らは今、敵国の目の前に居る。
宣戦布告してからすぐ行くなんて珍しいな。

面白い奴に出会えるとええんやけど…

gr「ゾム。頼んだ。」
グルッペンから作戦開始の合図をされ、俺は敵軍の群れに突っ込む。
何か…気が乗らひん。
zm「チッス！」
そう思いつつも敵をええ感じに殺りながら撹乱する。

…やっぱ楽しいわ！！！
カハハハハw
そのせいだったか、俺は後にある気配に気付かひんかった。

…ジャキ。
不意に銃を突きつけられる。
zm「！？」
ﾍｲｼ「油断してたな！！動くな！」

俺はそいつに銃を撃ち込もうとした。

が、

パァン！！！

相手に気づかれてしまい、腹部に三発、肩に一発撃たれてしまう。

クソ！しくってしもた！
段々と痛みが体を支配していく中、俺は最後の力を振り絞って、
ただひたすら、敵のいない方に逃げた。

誰も追ってこなくなった頃、もう俺は限界を迎えそうになっていた。
今ここで倒れると平地やから、敵に見つかってしまう。

…あぁ、クソ。油断なんてしなけりゃ、楽しいなんて思わなきゃ…

うっすら誰かの気配を感じる。
敵国の兵士がもう来てしもたか…

勿論、タダで死ぬ気はない。
せめて一人でも道連れにしたる。

あーあ。グルッペン。大切な話、聞けんくてスマンな。

そして、岩陰から大きなフードを被った奴が出てくる。
残念やけど、お前の人生も終了やで。

zm「何や…お前…動い…たら…撃つで？」
もう途切れ途切れしか言葉も出せない。
俺が聞くと、ソイツは思いもよらない事を言い出した。
『怪しい者では…ないとは言えんが…貴方に助けてもらったことがあってな、その恩を返しに来た。』
怪しいものでは無いとはいわひんのか。
α国の奴等ちゃうんか？
だが、嘘くさいで。

俺は、人を滅多に助けへんかんな。

やけど、どうしても引き金を引く気にはなれへん。
…今のうちやけ、生かしとくわ。

やけど、引き金を引けないのは、今やけだからな。

俺が倒れたままにいると、今度こそ敵国の兵士がやって来た。

「おっ！w国の幹部さんじゃないですかぁ？弱りかけてて…俺の為に死んでくれませんかぁ？」
何やお前？ふざけてんちゃうで？
コイツくらいは殺しとかんとな。
やけど、フード男？女？が制止して、
『ゾムさん…でしたよね。そのまま休んでて。かなり重傷っぽいぞ。』
俺を見る。
すると、俺の背筋に寒気がしてきた。
そう、口調ブレブレなソイツの真っ赤な目に、

狂気が映ってたからや。