隣の那須くんが今日も可愛すぎる件について。

最ッ低 ページ35

麗乃「やだぁっ！なんでぇっ？！そんなのおかしいじゃないっ！！！」




……最悪



麗乃先輩と紫耀くんが屋上で話してるところに出くわすなんて。





しかも授業サボって何してるの？





私も人のこと言えないけど。





麗乃「あの女？！あの女なんでしょっ？！カラダだけって言ってたくせにホントはまだ繋がってるんでしょ？！」




平野「違うよ。……それに、俺前から麗乃のことあんまり好きじゃないんだよね。
なんていうか、自分勝手？って言うのかな、自己中心的で好きじゃない。
あと、Aのこと悪く言わないでね。
キミみたいなのにそんなに言われるって……笑
可哀想だから。」






上手いこと隠れてるけど会話は丸聞こえ。




放心状態の麗乃先輩。





酷い、酷すぎる。




ここまで心が無い人だなんて知らなかった。






いても経ってもいられなくなった。





『最ッ低！！』




突然でてきた私にびっくりする二人。




平野「……Aっ！」




どうして、そんな優しい声で私の名前を呼ぶの？




好きじゃないんでしょ？



……あ、そっか。




都合のいい女なんだった。




『どうしてそんなことが言えるの？相手のことを考えたことってある？
みんなが紫耀くんを好きになるわけじゃないの！
だけど、好きになる人がいるの！！
自分を好きでいてくれる人に対してその言い方はないでしょっ？！
最ッ低！！！そんな人だとは思わなかった！！
紫耀くんなんか大っ嫌い！好きになんかなるんじゃなかったッ！！！！』






叫んだ。




私の声を。



心の声を。




『先輩、これは先輩のためじゃないですからね。
私、先輩のことめちゃくちゃ嫌いだし先輩だなんて呼びたくありません。
先輩のこと、許したわけじゃないし許すつもりもないです。
だけど、同じ人に傷つけられた同士として同情します。
次は、私を、先輩を心から愛してくれる人を見つけましょう？』






偽善者だって思われたっていい。




だけど、これは私が心から思ってることだから。



届いているといいな









紫耀くんに。

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