始まりの章―地下での仲間― ページ6
フラウィーが可哀相に見えてしまった自分は、フラウィーにこう提案をした。
「ねぇフラウィー。君さえ良ければ自分達が地上に行く為にも一緒に来てくれないかな?」
「…A、いいのかい?」
「うん。フラウィーが来てくれるなら此処のことがよく分かるでしょう?」
「…僕はきっと、ううん。必ず君たちの事を裏切るよ?」
「うん。その時はフラウィーの事を絶対にこてんぱんにしてやるんだから」
「もしかしたら、君を殺すかもよ?」
「いいよ。その時が来たらきっとメタトンが守ってくれるから」
そういえば、遂にフラウィーは折れてくれたらしい。
「…ハァ、分かったよ。僕の負けだ。僕も着いてくよ。」
「ありがとう!フラウィー!」
自分はフラウィーをカバンに載せた。
「メタトン、行こう?」
「嗚呼。そうしようか。…フラウィー君、僕はまだ君のことは完全には信用できないけど…これからよろしくね」
「…うん」
メタトンは警戒しているように見えるが少しだけそわそわしている。彼はこう見えて可愛い物が好きなのだ。多分もっと仲良くなったらずっとくっついているんじゃ無いだろうか?
_____これからのことを考えると、少し不安はあるが楽しくなってきた。
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作者名:宵月 | 作成日時:2021年7月6日 23時