*Fukasaki*07

ラッキーポイント ページ2

「怖くない怖くない怖くない」
「もう...大人なんだから」
「怖くない怖くない」



『どうかした？』








(ﾋﾞｸｯ！)






「あ、深瀬...」
「どうもしないよ？」








無理して笑う私。





『そう？』
『なんか無理して笑ってない？』







見破る深瀬。








「そ、そんなことないよ〜？」
「大丈夫だから」





私は出来るだけ明るく応え、

外に出ようとした。





玄関の扉を開け、
夜の道へと出ようとした。



その時








グイッ！






「きゃっ」






深瀬によって玄関の扉は閉められ

深瀬によって視界は深瀬だけになった





『どこ行くの？』


「...お散歩」


『散歩したくなったの？』


「いや、そうゆうわけじゃない...」


『じゃ、どうゆうわけ？』





なんで、そんなに聞いてくるのよ...





『正直にちゃんと言わなきゃわからん』





んー......もう！






「良く当たる占い」
「ラッキーポイントは夜の散歩」
「.........だったの」



『占い？』


「占い...」







絶対にバカにされる。

からかわれる。

笑われる。





そう思って私は、目の前の深瀬の胸に顔を埋めた。






...それしか逃げ道はなかったから......

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