#10 ページ10
・
『わたしたちさ、買い出し率高くない？』
星輝｢そう？｣
『去年みんなで花火した時も2人だったじゃん』
星輝｢言うてその時だけじゃね？｣
『冷たいこと言わないの』
嬉しいくせに、ホント素直じゃない。
『どれくらい飲むかなみんな』
星輝｢多めに買っとこうよ｣
どうせ明日も飲むだろうし。って容赦なくカゴに飲み物を放り投げるほしきちゃん。
てっきり日帰りだと思ってたら私以外みんな1泊することを知ってて、家を出る少し前に来た ”歯ブラシ2本持ってない？”って星輝からの連絡で、爆速で1泊分の用意を追加した。かなりの職人技だったと思う。
そんで明日もまたまた海。
最近の若造ってほんと元気だな、
『ほしきー、アイス半分こしよーよ』
星輝｢うっちーくんに告られたの、？｣
『え？』
星輝｢いいよー｣
『いやなんか話ごちゃまぜ。一旦整理させて、』
平然とアイスケースを覗く星輝に
誰から何聞いたの、。って問い詰めるけど 別に何も聞いてないけど。なんてケロッとした反応。
星輝｢見てたらわかる、なんかあったなーって。｣
『ヤバすぎでしょあんたの洞察力』
星輝｢図星なのおもろいな｣
『うるさい、まだ答えてないじゃん』
星輝｢まだ、ね｣
『ねえ嫌いになるよ？』
星輝｢ふは、口滑らしてんの自分じゃん｣
星輝｢で、？なんて言ったの、｣
『先輩、面白いこと言いますね。』
星輝｢え、？｣
『って言った』
星輝｢え、なにがオモロいの？｣
自分でもとんでもないこと言った自覚はある。
あの日、勇気を出してくれた先輩にはっきり答えを出すのが怖くて、
そう誤魔化してそそくさと逃げた私は本当に最低なやつだ。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 457人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「少年忍者」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こ - 文章がとっても綺麗で思わず読み入っちゃいました。お忙しいとは思いますが、続き楽しみにしています。 (2022年10月2日 19時) (
レス) @page15 id: cb46fce194 (このIDを非表示/違反報告)
バラ(プロフ) - 弟組メインのお話って珍しいし、文章も読みやすくて一気読みしちゃいました！更新頑張ってください！応援してます(*´ー｀*) (2022年8月30日 2時) (レス) @page13 id: e2d5e55f6b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なそそ
| 作成日時：2022年7月28日 3時
