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颯太｢なにたべる〜、？｣
『焼きそばたべたいです』
颯太｢おひる食べなかったの？｣
『そーなんですよ、食べ損ねちゃって』
花火があるからいつもとは違いこの時間まで開いているらしい海の家。お昼もみんなでかき氷を食べに来たここに、今度は颯太先輩と2人。
颯太｢おれカレー食べよーっと｣
『めっちゃ食べますね、』
颯太｢焼きそばもなかなかじゃん｣
人のこと言えないよ。って笑いながらレジに進んで
焼きそばとカレーください！！！なんて元気な声とともにお財布を開くから慌てて止める。
『払います、！！自分で！！！』
颯太｢おさいふもってるの？｣
『え、…あ。』
手に持っていた小さいカバンの中を確認したら、スマホと、何故かヘアオイルと女子の味方代表ヘアブラシの3点セット。 私なにしに来たんだっけ？、
『ごめんなさい……あとで返すので………』
颯太｢ふは、いらないってば！｣
こういう時くらいかっこつけさせて 〜 ってカッコイイとは程遠いふわふわした口調でお支払いを済ませてくれた颯太先輩はやっぱりカッコイイ。
『あ、の… ちょっといいですか。』
頼んだものを待っている間。この後すぐみんなのところに戻らなきゃだから、ちゃんと話せるのは今しかない。
颯太｢……、ん 〜？｣
『さっきの、…あの、誘ってくれた夏祭り、なんですけど。』
ちゃんと断ろう。
わたしが一緒に行きたいのは 、
『……やっぱり、…一緒にはいけません、』
颯太｢、へ｣
『ほんとにごめんなさい、！！！！』
すかさず頭を下げるけど、目を伏せる前に見えた颯太先輩の辛そうな表情に申し訳ない気持ちでたまらなくなって 。
私って最低なヤツだ、ってしみじみ。
颯太｢だれか、ほかの子といくの、？｣
『先輩より、…先に誘ってくれた人がいて、』
颯太｢、……そっ、か｣
それは仕方ないね、
そう苦しそうに笑った颯太先輩と、それを見つめるわたしの前に
綺麗なお姉さんが両手に焼きそばとカレーを持って来てくれて
『、ありがとうございます』
それぞれ自分が食べたいものを受け取って
なにも口にしないままみんなの所に戻った。
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こ - 文章がとっても綺麗で思わず読み入っちゃいました。お忙しいとは思いますが、続き楽しみにしています。 (2022年10月2日 19時) (
レス) @page15 id: cb46fce194 (このIDを非表示/違反報告)
バラ(プロフ) - 弟組メインのお話って珍しいし、文章も読みやすくて一気読みしちゃいました！更新頑張ってください！応援してます(*´ー｀*) (2022年8月30日 2時) (レス) @page13 id: e2d5e55f6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なそそ
| 作成日時：2022年7月28日 3時
